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「TRAIN SUITE 四季島」はE001系

 2017年5月1日に運行を始める、JR東日本の豪華寝台列車、「TRAIN SUITE 四季島」。10両編成ですが、動力車を含む7両を川崎重工業が、2階建ての中間車3両を総合車両製作所が製造します。川崎重工業でつくるのはすべてアルミ製の車両、総合車両製作所でつくるのはすべてステンレスの車両、それぞれ両メーカーの得意なものをつくるのです。

 8月24日のことですが、神戸市の川崎重工業でつくられた車両の一部が公開されました(その後9月6日から7日にかけて、川崎重工業の兵庫工場から東海道線、東海道貨物線、武蔵野線、東北線を経由し尾久車両センターまで甲種車両輸送で運び込まれました)。青函トンネルも自走できるようになっています。2階建て車両もありますが、車体の高さを少し低く抑えていて、中央線など断面の小さいトンネルを走行することもできます。

 驚くのは、車両形式。E001系といいます。「TRAIN SUITE 四季島」の車両の番号は車体の側面には書かれず、連結部のほろ内側に表記されています。8号車は「E001-8」、9号車は「E001-9」と書かれているので、1号車から順に番号が振られていると言われています。番号を見るだけでは、先頭車や中間車、モーターのあるなしは区別できません(10両中6両にモーターを積んでいます)。「TRAIN SUITE 四季島」は日本初のEDC方式で、電気式ディーゼル機関車に相当するものを先頭車に積み、電化区間ではパンタグラフから集電した電力を使ってモーターを動かし、非電化区間ではエンジンで発電した電力を使ってモーターを動かします。そういう特殊な要因を差し引いても、異例の付番方法です。

(追記)
 E001系にはフルアクティブサスペンションだけでなく、縦方向の振動を制御する仕組みも導入しています。
(参考:レスポンスホームページ http://response.jp/article/2016/09/10/281584.html、@niftyニュース https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12203-56577/、「鉄道ジャーナル」2017年5月号 鉄道ジャーナル社)

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