相互乗り入れを開始した、福井の路面電車に乗る(1)
千種から名古屋までは元「セントラルライナー」用車両(千種7:16発)、名古屋からは7:32発の特別快速米原行きに乗る。313系の8両編成。「青春18きっぷ」を使っているのだろうか、行楽客で座れない。いつもなら通勤客などがたくさん降りる岐阜でも逆に乗る客のほうが多く、米原まで立ち通しとなる。
JR西日本エリアに入った米原で「ICOCA」のチャージを済ませ、北陸線乗り場の6番線に行く。次の列車は米原9:00発の近江塩津行き。新快速だが、米原から先は各駅に停まる。米原までは新快速らしく12両編成でやってきたが、米原で切り離し、近江塩津に行くのは前の4両のみ。相席だが、座ることができる。周りを見ても、補助席の人もいるが、ほとんどは座っている。隣のホームから「しらさぎ1号」が出ていった。ちょうど今日(8月14日)は「SL北びわこ号」が運転される日、沿線にはカメラを構えた人がたくさんいた。
終点の近江塩津で乗り換え。次に乗るのは、9:37発の新快速敦賀行きだが、階段の上り下りが必要となる。狭い階段をぞろぞろと移動したら、すでに新快速がホームに入っていた。この新快速も先ほどと同じく223系の4両編成なのだが、大阪方面から湖西線経由でやってきた新快速なので、混んでいて座れず。敦賀で乗り換え。敦賀9:53発の金沢行きは向かいのホームから発車する。ここから交流になるので、521系が使われる。座ることもできたが、武生で降りるので、立つことにする。これから乗る金沢行き、臨時で増結したのか運用の都合かわからないが、4両編成で走る。4両編成でも私を含めて立っている人はいるが、2両編成ならかなり混雑した車内になっただろう。ありがたいことだ。
武生に着いた。駅を出てすぐ右にあるスーパーで昼食を買う。これから乗る福井鉄道、えちぜん鉄道では弁当は食べづらそうだから(ただしえちぜん鉄道は1両を除いてクロスシート)、パンにする。スーパーを過ぎると福井鉄道越前武生駅。8月11日の三国花火大会を除く休日に使える、「福井鉄道・えちぜん鉄道共通1日フリーきっぷ」を買う。2つの鉄道に1日乗り放題で1400円だ。おまけとして「フェニックス田原町ライン」の時刻表ももらえる。乗りたい列車は、えちぜん鉄道に直通する急行。しかし発車は11:14とかなり先。ここで待っていても仕方がないので、先発の普通(越前武生10:55発)でひと駅先の北府に行く。乗った元名鉄岐阜市内線用の770形2両編成は、福井方面からの急行(「ki-bo」車両)の到着を待って発車した。余談だが、「ki-bo」の運用は決められていて、鷲塚針原と越前武生の間を1日3往復しかしない。次の北府で降りる。1924年につくられた北府駅の駅舎は登録有形文化財になっている。ソフトバンクのCMに登場したことで知られ、2012年にレトロな雰囲気を保ったまま改修された。駅の奥のほうは「福武線鉄道ミュージアム」になっている。「福武線鉄道ミュージアム」の展示物を見ているうちに予定していた急行がやってきた。越前武生で見た「ki-bo」の折り返しだ。
先ほども書いた通り、えちぜん鉄道への直通列車は急行。ところどころで飛ばす。専用軌道とはいえ時速60キロを出すこともあるが、さすがにその速さだと揺れる。新しく延伸された福井駅を無視し、田原町からえちぜん鉄道に入る。福井鉄道では全てのホームが低床のものに統一されているが(そのため低床になっていない車両は、乗り降りの際、車両からステップが出る)、相互乗り入れを始めるまで普通の鉄道車両しか走らなかったえちぜん鉄道では、高床ホームと低床ホームの両方が用意されている。低床の「ki-bo」に乗ると、目線の高さにホームがある。なかなか体験することのできない光景だ。中角と臨時駅の仁愛グランド前を通過して、終点の鷲塚針原に着く。鷲塚針原は福井市の端のほうにある。(続く)
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