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相模鉄道の貨物線に乗る(2)

 発車時間の13:15になり、列車は出発した。厚木線はかしわ台-海老名間にある相模国分信号所と厚木操車場とを結ぶ2.2キロの単線。かつて相模線と相模鉄道は同一系列の鉄道で(相模線は戦時中に買収された)、厚木線は1926年に神中鉄道として開通した。最初は旅客営業を行っていたが、小田急と接続するようになり海老名への路線ができ、厚木線は貨物線となった。厚木線は厚木基地への燃料搬入などに使われていたが、それも廃止され、車両の搬入や夜間留置に使われる程度になっている。相鉄本線から分かれて厚木線に入る。列車は時速25キロというゆっくりとしたスピードで進む。沿線にはカメラを持っている人がたくさん。海老名の長い連絡通路からは見送る人が多い。海老名からは相模線と並行して走り、厚木操車場に着いた。厚木操車場では15分弱停車する。ホームがないので、降りることはできない。元のかしわ台に戻るだけである。停車している間にイベントとしてジャンケン大会が行われる。各号車に乗った係員とジャンケンをし、各号車とも1人だけが相鉄グッズをもらえるのだ。ジャンケンはすぐに負けたが、記念品の乗車証明書(「相鉄厚木線 乗車体験会2016 乗車証明書」、シリアルナンバー入り)は全員がもらえた。発車時刻となった。帰りは通常の速度(時速75キロ)で走り、13:41にかしわ台の4番線に到着した。

 せっかく「相鉄・鉄道全線 1日乗車券」を持っているのだから、この際相模鉄道に乗ることにする。いったん海老名に戻り、海老名14:01発の特急で横浜に行く。相模鉄道は長い間、二俣川以西が各駅停車の急行が最上位の列車であったが、横浜への速達化を図り、乗客の流出を防ぐため、特急をつくることになった。特急は大和と二俣川以外は停まらず、駅を通過していく。横浜の改札からもっとも遠い、一番後ろに乗ったためか、日曜の昼過ぎから街中に出かける人は少ないためか、最後まで空席があった。

 相模鉄道の特急は相鉄本線のみならず、いずみ野線にもある。次はそれに乗ることにする。横浜14:45発の湘南台行きだ。短い8両編成なので不思議に思ったが、横浜の改札口から近い後ろのほうでも空いているのだ。いくら停車駅が少なく速いとはいえ、1時間に1本しかなく(相鉄本線の特急は1時間に2本)、途中の緩急接続もいずみ野だけなので、利用しにくいようだ。これだと早いうちに見直されるかもしれない。最初から空いていた特急は、途中駅でも客を降ろし、湘南台にはガラガラの状態で到着した。

 湘南台から戸塚までは横浜市交通局ブルーラインに乗る。郊外なのである程度は地上を走るものだと思っていたが、地上に出る区間は思ったよりも少ない。戸塚からはJRを乗り継いで名古屋に戻る。戸塚15:40発の湘南新宿ライン特別快速小田原行きに乗る。E231系の15両編成。戸塚発車時点でも座ることができるぐらいの混み具合だったが、東京から遠ざかるにつれ、さらに降りていった。

 このまままっすぐ東海道線を進んでも、後の接続がよくないため、国府津からは御殿場線に迂回する。国府津16:17発の沼津行きに乗る。313系3000番台(ボックスシート)の2両編成。需要が段違いに違うとはいえ、10両編成や15両編成が当たり前のところからいきなり2両編成になるので、座ることができない。よって一番後ろに立つ。平塚で追い越した上野東京ライン伊東行きの到着を待って発車。この沼津行き、ワンマン列車ではない。無人駅では車掌が切符を集める。御殿場線はかつて東海道線だった。そのためかホームは長い。それを活かして車掌のいる最後部が出入口になるように停まる。御殿場線はJR東海の路線なので、東京や横浜からのICカードは使えない。それにもかかわらずICカードで乗り越す人がいて、精算に手間取っていた。

 何駅か進んでも意外と降りる客は少なく、目立った下車があったのは静岡県に入った御殿場。ボックスシートが空いたので座ることにする(相席で良ければそれまででも座ることができたが)。ところが御殿場では乗る人も多く、結局は相席となる。御殿場で乗った客は終点の沼津まで行くのかと思ったら、次かその次で降りるのが結構多く、拍子抜け。ただ裾野での乗車は多く、立つ人が増えてくる。

 沼津からは再び東海道線に乗る。すぐに出る普通列車に乗ってもよかったが、静岡はロングシートばかりで弁当を買っても食べることが難しい。ちょうどいい列車があった。沼津18:31発の「ホームライナー浜松3号」だ。特急用の373系が使われ、なおかつ速い。すぐに出る普通列車に乗っても、途中で追いつくのだ。早速「乗車整理券」を購入し、ステーションデパートで夕食の弁当とお土産を買う。弁当はタイムセールをやっていた、「黒酢スブタ弁当」だ。再び駅に入る。「ホームライナー浜松3号」は6両編成。直前に入線し、すぐに発車。快適に静岡を通り抜けたい人は多く、ほとんどの席は埋まっている。同じように沼津駅のステーションデパートで調達したのか、弁当を広げる人も多い。静岡で入れ替わることもなく、そのまま静岡県を西に走る。

 「ホームライナー浜松3号」は浜松行き。しかし終点の浜松でそのまま普通列車の豊橋行きとなる。乗り込む人は多いが、「ホームライナー浜松3号」に乗った人は私を含めてなかなか降りないので(結局沼津から乗ってきた人の多くは、豊橋まで乗り通した)、浜松から乗ってきた人は、ほとんどが立つ。ただ浜松から乗った人は途中で降りるので、豊橋に着くころには立っている人がほとんどいない状態になる。豊橋からはすぐに出る20:49特別快速大垣行きになだれ込む。階段に近い位置に乗っていたため、特別快速でも座ることができた。心配していた金山での2分の乗り換えもクリアし、何とか千種からの最終バスに間に合った。

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