JR北海道、1日1人以下の51駅を廃止する方針
JR北海道には、1日平均乗車人数(2011~2015年の調査日の平均)が1人以下の駅が51もあります。このうち留萌線留萌以遠の5駅は12月4日の運行をもって廃止になりますので、残りは46駅です。
この残り46駅のうち、すでに地元市町村に対して廃止の意向を伝えた駅があります。函館線の5駅、根室線の2駅、宗谷線の6駅がすでに判明していますが、ほかにもあります。千歳線の美々(千歳市)、根室線の稲士別(幕別町)、釧網線の五十石(標茶町)、宗谷線の北星(名寄市)の4駅で、合計17駅です。1日平均乗車人数が10人以下の北豊津、蕨岱を除いて、15駅は全て1人以下です。なお、これら17駅のうち、北豊津、蕨岱、美々の3駅については、2017年3月のダイヤ改正時での廃止をすでに地元自治体が容認しています。
それでは残る31駅の1人以下の駅はどうでしょうか? これから地元自治体に廃止を打診するところもありますし、たとえ2017年3月のダイヤ改正で廃止されなくても、廃止を免れるわけではありません。2017年度以降も廃止の動きは続きます。駅を設置する以上、それなりの固定資産は要りますので、地元自治体が費用を維持しない限り、廃止を容認せざるを得ません。そもそも、路線自体が廃止されてしまうところもあるでしょう。
(追記1)
根室線の上厚内(浦幌町)も廃止対象となっています。ここも1人以下です。
(追記2)
JR北海道が地元自治体に廃止の打診をした駅のうち、宗谷線7駅を除く10駅(根室線東鹿越は外れているようです)は、2017年3月に廃止する方針です。大半はすでに地元自治体が廃止を容認しています。なお、宗谷線は地元自治体が維持費を負担してでも存続させたい考えのようです。
(追記3)
2016年現在、五十石を通学などで定期的に使っている人は3人いますが(1日の平均利用客は1人以下なので、片道だけ利用している人もいるのかもしれません)、2017年度以降は1人になります。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/economy/20161001-OYT1T50064.html、北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0322438.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0323479.html、NHKホームページ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161004/k10010716871000.html、釧路新聞ホームぺージ http://www.news-kushiro.jp/news/20160907/201609074.html)
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