JR北海道、バス転換対象は3区間
JR北海道は、単独では維持が困難な路線を公表する方針です。この路線の公表は遅れていますが(年内には公表するようです)、どうやら方向性は定まっているようです。
単独では維持困難な路線として挙げたのは、10路線13区間。札沼線北海道医療大学-新十津川間(2015年度の輸送密度は79人、日高線を除いて以下同じ)、石勝線の新夕張-夕張間(118人)、根室線富良野-新得間(152人)、留萌線深川-留萌間(183人)、日高線苫小牧-鵡川間および鵡川-様似間(日高線苫小牧-様似間の2014年度の輸送密度は298人)、宗谷線名寄-稚内間(403人)、根室線釧路-根室間(449人)、根室線滝川-富良野間(488人)、室蘭線沼ノ端-岩見沢間(500人)、釧網線東釧路-網走間(513人)、石北線新旭川-網走間(1141人)、富良野線富良野-旭川間(1477人)です。合計で1237.2キロ、JR北海道の路線のおよそ半分です。
しかも、すでに廃止の合意がなされている石勝線新夕張-夕張間を除いた、札沼線北海道医療大学-新十津川間(浦臼以北にはとどまらないようです)、根室線富良野-新得間(東鹿越-新得間は台風被害で運休しています)、留萌線深川-留萌間(留萌-増毛間は12月に廃止されます)については廃止を検討します。いずれも輸送密度が200人未満で、JR北海道は鉄道としての維持は困難だとみています。バスに転換するようです。
さらに第三セクターの北海道高速鉄道開発が鉄道設備の一部を保有している宗谷線旭川-名寄間(1571人)、根室線帯広-釧路間(2266人)についても支援を求める協議を行います。これに北海道新幹線の延伸に伴い経営分離される函館線函館-小樽間を加えると、JR北海道の路線の7割が該当します。無傷なのは、札幌近郊と長万部(東室蘭経由)、室蘭、旭川、帯広に行く路線ぐらいです。
(追記)
JR北海道は、11月中に単独では維持が困難な路線を公表する予定です。
(参考:NHKホームページ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161025/k10010743411000.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/economy/20161025-OYT1T50018.html、北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0330778.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0331026.html、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLZO08995440R31C16A0L41000/)
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