京急は2020年までに5駅でホームドア、京成もホームドア導入検討へ
京急は10月24日、三浦海岸駅でホームドアの実証実験を始めました。このホームドアは複数のドア位置に対応することができるもので(2扉車から4扉車までがある京急には欠かせない機能です)、車両が到着するとドアの位置などをセンサーで感知します。信号やシステムなどを含めた投資額は、従来のものより3割も安くなっています。
現在、京急でホームドアを設置しているのはただ1駅、羽田空港国際線ターミナル駅のみです。2扉車から4扉車まで様々な車両、しかも複数の鉄道会社による相互乗り入れを行っているため、ホームドアは設置しづらかったのです。ただその京急もホームドアの導入を進めます。2020年までに横浜駅や京急川崎駅など主要5駅にホームドアを導入します。
そして、首都圏の大手私鉄でホームドアを導入していないところが1社だけあります。都営地下鉄を介して相互直通を行って入る京成です。2018年度までに設置します。京成がこれまでホームドアを整備してこなかったのは、他社との相互乗り入れによる車両規格の違いやホームの強度などの理由があるからなのです。国交省は1日当たりの平均利用者が10万人以上の駅にはホームドアを優先的に整備するように求めています。京成ではただ1駅、押上駅が該当するのですが、ホームの端の部分に柵を設けているだけです。京成はホームドアを、京成上野駅など複数の駅で導入することを考えています。
(追記1)
京成は2017年度中に日暮里駅にホームドアを設置します。3階の下りホームに設置します。京成上野駅と日暮里駅1階上りホームには固定柵を設置します(日暮里駅は2017年度に、京成上野駅は駅のリニューアル工事に合わせて設置します)。このほか、空港第2ビル駅と成田空港駅については、施設所有者である成田空港高速鉄道株式会社と調整します。
(追記2)
日暮里駅のホームドアは2018年2月24日に使用を開始しました。3階の特急用ホームのほか、2階の一般列車ホームにもホームドアを設置しました。
(追記3)
日暮里駅上りホームのホームドアは2018年12月23日から使用を開始します。
(参考:産経ニュース http://www.sankei.com/affairs/news/161019/afr1610190014-n1.html、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ24HLF_U6A021C1TI5000/、京成ホームページ http://www.keisei.co.jp/keisei/kouhou/news/161115_01.pdf、http://www.keisei.co.jp/information/files/info/20181101_180810710345.pdf、乗りものニュース http://trafficnews.jp/post/60059/、railf.jp https://railf.jp/news/2018/02/28/070000.html)
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