堺市、南海と泉北の乗り継ぎ通学定期を助成
泉北は南海グループの一員となり、乗継割引額の100円への拡大、通学定期運賃の泉北高速鉄道内の割引率の70%への拡大を行いました。さらに、特急や女性専用車両の導入、区間急行の増発などに取り組むとともに泉ヶ丘駅前地区の商業施設リニューアルなど沿線の魅力を高める取り組みも行いました。ところが、通学定期については先ほども述べた通り泉北鉄道内のみ安くなり、乗継割引が設定されているわけではありませんでした。
そこで、堺市と南海、泉北の3者は、泉北高速鉄道沿線の活性化を図るため、「堺市内における泉北高速鉄道沿線活性化に向けた連携に関する協定書」を締結しました。実は、泉北が通る泉北ニュータウンは、若年層が地区外に転出する傾向が続き、人口減少が続いています。特に子育て世代(20~40代)の減少が大きく、活力が失われています。この協定の締結後は、子育て世代の定住・誘導に関する取り組みなどについて協力体制を構築し、堺市と鉄道事業者が持つ資源やノウハウを最大限活用しながら泉北沿線の活性化に取り組みます。
それでは、具体的にどういう取り組みを行うのでしょうか? それは南海と泉北を中百舌鳥を経由して通学する堺市民の負担を軽減するものです。よって、泉北沿線でも大阪狭山市、和泉市、岸和田市に住んでいる人は対象ではありません。減少が著しい子育て世代への支援となっています。南海と泉北の通学定期券を所有し、中百舌鳥経由で通学する25歳以下の堺市民(堺市に住民票を置く人)について、定期券の有効期間が2017年1月以降のものが対象となります。通学定期券使用後に、利用者の申請に基づき堺市が支給するもので、助成額は1日当たり48円です(計算根拠は、80円×2回乗車×(100%-通学定期割引率の70%))。1か月換算で約1440円となります(10円未満の端数は切り捨てます)。対象者数は販売実績から年間約4500人と見込んでいます。
(参考:南海ホームページ http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/161007_2.pdf)
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