日高線運休区間、バス転換を容認
日高線の鵡川-様似間(116キロ)は2015年1月の高波被害により運休が続いています。
その日高線なのですが、利用者が極めて少なく、赤字を垂れ流しているにもかかわらず、地元自治体はこれまでJR北海道に負担を押し付けるだけでした。利用促進策についても反対しています。
ところが路線維持に伴う多額の費用負担をJR北海道に押し付けることが困難だとようやく理解したのか、沿線の日高管内7町(浦河、日高、平取、新冠、新ひだか、様似、えりも)の町長は、代替バスへの転換を前提に、一部廃線を容認することにしました。不通区間の復旧を議論する沿線自治体協議会は11月に行われる次回で終了し(このときに廃止の容認を表明します)、JR北海道からバス転換への正式提案を受け、バスの運行形態やルート、地域振興策などをJR北海道と話し合う新たな協議組織を設立する方向になります。
ただ、高波被害のあった区間の手前にある鵜川-日高門別については、運行の再開を求める声があります。確かに被害はなかったので物理的な復旧は難しくはないのでしょうが(日高門別に折り返し用の信号設備を設けます。金額は1億円程度で済みます)、需要が多ければとっくに再開しています。単なる需要の少ないローカル線なので、このまま廃止となっても仕方のないところでしょう。
(追記)
日高管内の7町は、日高線の一部廃線を容認したとの報道を否定しています。かと言って、効果的な存続策があるわけでもありません。需要が極めて少ない以上、今まで通り存続するとは考えられないでしょう。
(参考:北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0329677.html、「鉄道ファン」2016年9月号 交友社、苫小牧民報ホームページ http://www.tomamin.co.jp/20161043985)
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