「DENCHA」、10月19日デビュー!
JR九州が開発した架線式蓄電池電車、「DENCHA」ですが、運行開始日が決まりました。10月19日(試乗会はすでに10月1日に行っています。電化区間の中間-直方間で行ったのですが、復路はパンタグラフを降ろして蓄電池で走行しました)で、筑豊線(若松線)若松-折尾間を1日4往復します。営業区間は非電化区間のみですが、どうやら電化区間も回送として走るようです。ここで充電し、非電化区間ではパンタグラフをたたんで蓄電池の力で走ります。蓄電池の力で90キロ走ることができます。10月と11月の間は、毎週火曜日を除いた週6日運行します(12月以降のスケジュールは決まり次第発表されます)。なお、運行開始日の10月19日は若松11:37発から運行を始めます。
ここで「DENCHA」について復習しておくと、製造費は1両あたり2.3億円と通常の電車より約1億円割高ですが、ディーゼルカーに比べると維持費を4~5割減らすことができます。運行経費を減らすことができるのです。ディーゼルエンジンを使わないので、二酸化炭素の排出が少なくなるというメリットもあります。JR九州のほかの路線でも走る計画があるほか、2017年春からJR東日本の男鹿線でこのJR九州の技術を応用した車両を導入する予定です。
ところで、この「DENCHA」、形式名はBEC819系といいます。バッテリー(B)で動く電車(EC)といったところでしょうか?
(追記1)
BEC819系は非電化区間の小さいトンネルに対応するため、一部低屋根構造になっています。
(追記2)
「DENCHA」の充電は折尾のみで行い、若松には充電設備すらありません。
(参考:JR九州ホームページ http://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/948/dencyaunkoukaisi.pdf、http://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/947/dencyasijoukaikaisai.pdf、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASJ8S4RSPJ8STIPE00Y.html、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2016/10/jrbec819.html、「鉄道ファン」2016年12月号 交友社、「鉄道ジャーナル」2017年5月号 鉄道ジャーナル社)
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