札沼線、浦臼以北の廃止を打診か?
札沼線は札幌に近い電化区間はかなり利用されていますが、非電化区間の北海道医療大学以北はほとんど利用されていません。2015年度の北海道医療大学-新十津川間の輸送密度はたったの79人、12月に廃止される留萌線留萌-増毛間に次いで低い値で、どう考えても鉄道を維持することが適当ではありません。
そんな札沼線ですが、JR北海道は鉄道を廃止してバスに転換することを打診しています。既存の路線バスが並行しているので、それを活用して代替交通とするようです。廃止する区間ははっきりとはしていませんが、廃止の打診を浦臼町と新十津川町にしていることから、廃止区間は浦臼-新十津川間の可能性があります。この区間は1日に1往復しかありません(浦臼より南は、何往復かあります)。この1往復しかない区間を廃止するのでしょう。
実は、札沼線の北部は、函館線と並行しています。すでに地元の利用実態としては、めったに列車が来ない札沼線は使われていません。札幌へ鉄道で行くとしても、いったん函館線の駅まで車で行き、そこから列車に乗るのです。浦臼は函館線の奈井江までバスで20分、新十津川は函館線の滝川までバスで10分で行くことができます。しかし特急停車駅の滝川はいいのですが、奈井江は普通列車しか停まりません。場合によっては廃止の代替策として、奈井江に一部の特急が停まる可能性もあります。奈井江にとってはある意味、チャンスかもしれません。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161009-00010000-doshin-hok)
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