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新幹線は北海道へ(6)

 次は花巻16:43発の一ノ関行き。少々時間があるため夕食用の駅弁を探したが、売り切れだった。近くにスーパーもないため、買わずに乗る。一ノ関行きは701系の4両編成。通学帰りの高校生などで混んでいて座ることができない。しかし市の中心駅や観光地の平泉で乗る人はいるが、全体としてはこれらの駅を含めて降りるほうが多く、だんだん空いてくる。私も花巻の次の村崎野で座ることができた。一ノ関で乗り換え。

 一ノ関17:55発の仙台行きはボックスシートのE721系(2両編成)。ホームのそば屋で駅弁を買い(昼が魚なので鶏肉にした)、ボックスシートも確保。夕食の時間にボックスシートのある車両はありがたい。一ノ関からの短距離客が降りたら、仙台に近づかないうちに食べておこう。岩手県の南端に近い花泉で立っている人がいなくなったので、食べ始める。一ノ関を出た時点で暗くなったが、先は長い。今晩の宿は新幹線でも7駅ほど先の白河。東北の南の端だ。それまで普通列車を乗り継ぐのだ。予想通り、小牛田で仙台の近郊になったようで一気に乗ってきた。ここまでで弁当を食べ終えて正解と言えるだろう。小牛田での増結はなく2両編成のままだが、車掌が乗り込んできてワンマンではなくなる。小牛田を過ぎてからも乗客は増え、ついには立つ人も出た。

 仙台からは仙台19:40発福島行きに乗る。701系の4両編成。混んでいて座ることができたのは岩沼。周りを見ても大河原で立っている人はほぼいなくなり、白石を過ぎるとガラガラになる。福島21:29発の郡山行きも701系の4両編成。福島を出た時点では立っている人も結構いたが、各駅で降りていき、終点の郡山に着くころには空席が目立っていた。今日(9月16日)の最終ランナーは向かいに停まっていた郡山22:33発の白河行き。719系の4両編成である。立っている人はいるがボックスシートでの相席を嫌ったもので、座ろうと思えば座ることができる程度の混雑だ。須賀川で立っている人はいなくなり、終点の白河まで乗っていた客は少なかった。

 白河のホテルに着いたのは23時過ぎだが、行程の都合上6時過ぎには出ないといけない。無人の改札を通り抜け(要員は新幹線停車駅の新白河に移っているのだろうか)、白河6:14発の黒磯行きに乗る。719系の4両編成である。白河を出た時点ではガラガラだったが、しばらくすると栃木県に入ったこともあり、少しだが増えていく。直流に変わる黒磯で乗り換え。

 次に乗ったのはE231系の10両編成。いきなり東京の通勤電車となる。黒磯6:52発の行き先は上野東京ライン経由の熱海。気が遠くなる距離だ。このまま熱海まで乗って行ったら、熱海に着くのは昼前の11:30になる。10両編成とキャパが大きくなったため、黒磯を出た時点では空席が多かったが、だんだん増えていき、ついには立つ人が目立つ。宇都宮で降りる人は多いが乗る人もいて、座席が埋まる程度で宇都宮を発車。また東京に向けて増え始めた。小山で両毛線に乗り換え。

 両毛線ホームは新幹線の真下にあり、乗り換え通路は結構長い。小山8:27発の高崎行きは115系の4両編成。湘南色のセミクロスシートだ。最初は相席を嫌ってボックスシートに1人ずつしか乗っていなかったが、栃木などで乗ってくる。県境に近い足利で一気に降りる。群馬県に入った桐生はどうかと言えば、意外と降りる人のほうが多い。その後は小さな駅で乗り、市の中心駅で乗り降りともにあるという感じ。特に目立ったのは前橋での乗車。利用者は高崎に向けて増えていく。

 高崎では次の列車に乗るまでにやることが多い。まず今日乗る3本の観光列車の指定券を受け取ること。JR西日本のインターネット予約(「e5489」)を使ったのだが、切符の受け取りは本来、JR西日本、JR四国、JR九州の「みどりの窓口」に限られる。しかし北陸新幹線が開業してからは、JR東日本の北陸新幹線停車駅に限り、「e5489」の切符の受け取りができるのだ。JR東海が絡まない限り、北陸新幹線の切符でなくても受け取ることができる。もちろん高崎は北陸新幹線停車駅。指定券券売機に予約のときに使ったクレジットカードを差し込むと、簡単な操作で予約した指定券を受け取ることができた。次にしたのは昼と夜の駅弁を買うこと。昼は横川の「峠の釜めし」、夜は新潟の「えび千両ちらし」にした。ついでに高崎からの帰りのグリーン券も買う。このためだけに持ってきた「Suica」で購入した。これだけの用意を済ませてから高崎10:31発の水上行きに乗る。水上行きは107系の4両編成。座席はほぼ埋まっている。

 渋川に着くと、両毛線の列車に乗っていたときにすれ違った、SLが奥のホームに停まっていた。高崎9:56発の「SLレトロみなかみ」だ。渋川で30分近く停まっているうちに追い付かれたのだ。「SLレトロみなかみ」のSLはC61、そして客車は「レトロ」という文字が表すように旧型客車。スハフ42とオハ47の組み合わせ。客車は合わせて5両だ。渋川からはそのSLに乗る。予約していた席は家族連れが使っていたので、空いているところに座る。SLは走り出した。客車は旧型なので冷房はない。扇風機は回っているが、涼しくない。やはり窓からの風が一番だ。煙が少し入ってくるが、気にならない。ただトンネルの中だと煙がたくさん入ってくるので、トンネルの手前になると窓を閉めるようにとのアナウンスが流れる。「峠の釜めし」を食べていても気をつけないといけない。先ほども書いたようにこの列車の客車は旧型客車。冷房はなく、座席はクロスシートで明かりも白熱灯(トンネルに入ったときの雰囲気もよい)、でも平成のこの世で使うのだから、改良がなされているところもある。トイレは垂れ流しではなく洋式になり、扉も半自動である。(続く)

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