快速「エアポート」は12分間隔に増発?
札幌と新千歳空港を結ぶ快速「エアポート」、以前取り上げたときはJR北海道は輸送力増強に否定的な考えでしたが、どうやら増強する方針に変わったようです。
どうやって輸送力を増強するのでしょうか? 輸送力を増やす方法としては編成車両を増やす方法もありますが、採用する方法は運行本数を増やすことです。編成車両を増やす方法だと停車駅のホームの改良が必要ですが、運行本数を増やす方法だとそのような改良が要らないからです。1時間4本を5本に増やすようです。15分間隔が12分間隔になるのです。
しかし、車両を増やしただけで増発が実現できるわけではありません。ネックになるところがあるのです。それは貨物列車、千歳線は貨物列車にとっても主要路線なのです。しかも、札幌貨物ターミナルを出る貨物列車はポイントの配置の都合でごく短い区間とはいえ、札幌方面の線路を逆走します。これを解消するには、貨物ターミナルからの線路を立体交差しなければならず、その工費だけで50~70億円かかります。増発にかかる車両、検査体制の整備を加えると総額150~200億円かかります。
もちろん、経営状況が苦しいJR北海道にそのような投資ができる余力はありません。赤字を垂れ流し、需要が少ないところならほったらかしにして座して死を待てばいいですが、収益を生み出す区間なのでそういうわけにはいきません。JR北海道の考えが変わったのも何らかの事情があったとも考えることができ、国から何らかの補助金を引き出すことができる目途が立ったのかもしれません。
(参考:北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0330572.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 早春の平日にJR東日本1日乗り放題1万円(2023.12.06)
「JR北海道」カテゴリの記事
- JR北海道の2024年3月ダイヤ改正に関する続報(2)(2023.12.03)
- JR北海道のキハ40、2025年3月に引退か?(2023.11.26)
- JR北海道の2024年3月ダイヤ改正に関する続報(1)(2023.12.02)
- JR北海道、2024年3月のダイヤ改正で「北斗」、「おおぞら」等全車指定席に(2023.11.12)
- 廃線を使ってドローンスクール(2023.11.12)
Comments