つくばエクスプレス、輸送力増強で新車&ロングシート化
秋葉原とつくばとを結ぶ、つくばエクスプレス。好調のようで、朝通勤時間帯の混雑緩和対策が必要となっています。開業翌年度(2006年度)の輸送人員は約20万人だったのですが、2014年度は約33万人に増加しています。
そこでつくばエクスプレスは2つの輸送力増強策をとることになりました。ひとつは、5編成の増備。2019年度末までに行います。これにより、朝ラッシュ時間帯1時間の最混雑区間である青井-北千住間の運行本数を現行の22本から25本に増やします。運行本数の増加は2019年度末に行うようです。もうひとつは、一部交直流車両のロングシート化。交直流車両はつくばまでの運用を担うため、中間の2両はセミクロスシートになっています。しかし、23編成のうち16編成について、ボックスシートをロングシートに改造し、定員増と乗降のスムーズ化を図ります(残る7編成がボックスシートのままなのは、何の意図があるのでしょうか?)。2017年度からロングシート化に着手します。これら2つの対策により、朝ラッシュ時間帯の供給輸送力を14~15%程度増加させます。なお、ホーム延長などの投資が必要な、8両編成化は考えていません。
車両の増備、それに伴う車両基地の増備、変電設備の増強等、それとロングシート化にかかる事業費は約100億円と見積もられています。
(追記1)
一部の編成でボックスシートを残すのは、主に休日のレジャー向けに使うためだそうです。
(追記2)
2018年6月7日、つくばエクスプレスは増備する5編成を新型車両で賄うことを発表しました。交流区間にも対応可能なもので、2020年3月に運行を開始する予定です。
また、セミクロスシートで残された車両についても、オールロングシートにするようです。
なお、話は変わりますが、2017年度もつくばエクスプレスは9年連続の経常黒字を計上し、ついに累積損失を一掃しました。
(参考:つくばエクスプレスホームページ http://www.mir.co.jp/company/release/upload/133b0883d254d4163b165f0eacf7cd82.pdf、http://www.mir.co.jp/company/release/upload/804e59c8c0d9eaddfd9e60c012391ee3_1.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2016/10/20/283921.html、マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2016/10/20/389/、千葉日報ウェブ https://www.chibanippo.co.jp/news/politics/418673、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/79291/2、https://trafficnews.jp/post/80641)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「首都圏私鉄」カテゴリの記事
- 江ノ電にクロスシートの新型車両700形(2025.05.04)
- つくばエクスプレス、東京と土浦の両方に伸ばしても27年で黒字転換(2025.03.21)
- プールへのアクセスにモノレール?(2025.01.12)
- エイトライナー・メトロセブン構想(2024.10.18)
- 新金貨物線の旅客化はバスで対応?(2024.10.12)
Comments