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2017年1月開業の関空新ターミナルは第2ターミナルビル(国際線)

 急増する訪日外国人需要に対応するため、関空は新しいターミナルの建設を進めています。2012年10月に第2ターミナルをつくり、LCCのPeachが使ってきましたが、その隣に新しいターミナルをつくっていました。これまで第3ターミナルと言われていたものですが、関空を運営する関西エアポートからその新しいターミナルの名称が発表になりました。第2ターミナルビル(国際線)です。これに合わせて、現行の第2ターミナルは第2ターミナルビル(国内線)になります。

 拡張された第2ターミナルは敷地面積が倍以上に広くなり、6.6万平方メートルになります。搭乗口は11増えて21になり、国内線は年間550万人、国際線は年間285万人が利用できるようになります。駐車場はすでに4月に拡張済みで、1600台を停めることができます。従来より700台の増加です。

 国際線側の保安検査場は、利用者の待ち時間の短縮を図るため、ある工夫がなされています。手荷物のX線検査レーンの長さを17メートルにします。国内の空港では7メートルよりもかなり長いです。レーンが長くなると、多くの人が手荷物検査を受けられるようになります。手荷物を載せるトレーも自動で流れるようにし、1時間当たりの処理人数は180人から300人に増えます。ボディーチェックも改善されます。現在は金属探知機と係員が体に触れる接触検査の2つで対応していますが、これにボディースキャナーを加えます。利用者の待ち時間は従来の1/3に短縮されるようです。

 出国審査を終えたら、ショッピングエリアがあります。国内の空港では初めてのウォークスルー型で、免税店、物販店、レストラン、ATM、両替所があります。関西エアポートとしては保安検査で浮いた時間で買い物をしてもらいたいと思っています。

 新しい第2ターミナルにはPeachのほか、春秋航空も加わります。第2ターミナルビル(国際線)は、予定より若干早くなり、2017年1月になります。

(追加1)
 新しいターミナルは2017年1月28日に開業します。

(追記2)
 関空の新しいターミナルの開業時期が前倒しになったのは、中華圏の旧正月に当たる春節に対応するためです。しかし、春秋航空は、繁忙期に新ターミナルに移ると混乱するとして、新ターミナルの利用開始を2017年3月にずらすことにしました。

(追記3)
 新しいターミナルの開業に合わせて2017年1月28日にダイヤ改正を行い、関空を発着するリムジンバス全てが第2ターミナルに乗り入れます(第2ターミナルに22時以降に到着する便を除きます)。和泉市南部リージョンセンターへの停車が取りやめとなります。
(参考:Aviation Wire http://www.aviationwire.jp/archives/103145、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20161029-OYO1T50047.html、http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20161223-OYO1T50005.html、http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20170114-OYO1T50011.html、関西空港交通ホームページ http://www.kate.co.jp/info/detail/113、南海バスホームぺージ http://www.nankaibus.jp/future/201701192.html)

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