「ジャパン・レール・パス」、国内でも発売へ、日本人は海外居住でも購入不可
究極の乗り放題の切符と言えば、「ジャパン・レール・パス」。JR全線(「のぞみ」、「みずほ」は自由席を含めて乗車不可。東京モノレールや一部の並行在来線、一部のJRバス(路線バス)、JR西日本宮島フェリーも乗車できます)が7日間、29110円で乗り放題です(普通車用の7日間用の場合。子供用、14日間用、21日間用、グリーン車用もあります)。
しかし、このホームページを見ている大多数の人は購入することができません。日本を観光目的で訪れる訪日外国人を対象にした商品であり、海外から短期滞在の入国資格により訪れる外国人旅行者しか購入できません。しかも、事前に海外で引換証を購入する必要があるのです。
ところが、2017年3月8日から2018年3月31日の間、試験的に日本国内でも発売することになりました。発売箇所は札幌、東京、名古屋、大阪、高松、博多、新千歳空港、成田空港、空港第2ビル、関西空港の各駅と東京モノレールの羽田空港国際線ビル駅など16駅です(試験販売の結果によっては発売駅の拡大も検討するようです)。ただし、その場合でも外国人旅行者でないと購入できません。値段が若干変わり、普通車用の7日間用で33000円となることも注意が必要です。
実は、日本人でも「ジャパン・レール・パス」を購入することができました。日本国籍でも日本国外に居住し、その居住国に永住権を持っているか、日本国外に居住する外国人と結婚している場合は特例として購入できました。しかし、この特例も2017年3月31日の引換証発売(日本国内での引き換えは2017年6月30日まで)で終了します。それを過ぎると日本人は「ジャパン・レール・パス」を購入することができなくなってしまうのです。
(追記)
日本人であっても、在留期間が10年以上のときは、引き続き「ジャパン・レール・パス」を購入することができます(2017年6月引換証発売分から)。
(参考:JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/161111-3.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2016/11/11/285242.html、http://response.jp/article/2017/03/31/292927.html、産経ニュース http://www.sankei.com/economy/news/161111/ecn1611110022-n1.html)
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