横浜と伊豆を結ぶ観光列車は「THE ROYAL EXPRESS」
以前紹介した、横浜と伊豆(伊豆急下田)を結ぶ観光列車についての続報です。
2017年夏の運行開始を予定しているこの観光列車の名称は、「THE ROYAL EXPRESS」。外観もそれに合わせてロイヤルブルーをベースにしています。古代より高貴な色とされたものです。「THE ROYAL EXPRESS」は8両編成ですが、定員はたったの100人。ぜいたくにスペースを使っています。1、2、7、8号車は客車で(一番伊豆急下田寄りが1号車です。また、1号車にはキッズスペースが、8号車には図書スペースがあります)、3号車がマルチスペース。ミニコンサートを開いたり、結婚式、会食、展示会、商談などに活用したりできます。パーティションで区切って使うこともできます。結婚式のための貸切運行もできます。4号車はキッチンカー(仮称)、5、6号車は食堂スペースです。ピアノもあります。6号車には寿司カウンターもあるようです。
シンボルマークは「ROYAL」の「R」をベースにしたものとなっています。この「THE ROYAL EXPRESS」をイメージしたテーマ曲もつくられ(プロデュースはヴァイオリストの大迫淳英氏です)、車内で食事中に生演奏をすることも予定しています。
列車に乗る前から「THE ROYAL EXPRESS」の旅が始まっています。水戸岡氏のデザインにより横浜駅(東急東横線の地下2階部分)に専用のラウンジをつくることを予定しています(その隣には「THE ROYAL EXPRESS」利用者以外でも利用することのできるカフェができます)。目的地の下田では、下田ロープウェイ寝姿山山頂駅の改修を計画しているほか(こちらも水戸岡氏が担当します)、下田東急ホテルもリニューアル工事を行っています。下田東急ホテルのリニューアルオープンは2017年3月17日です。ちなみに、始発を東京ではなく横浜としたのは、東急沿線からの利用を考えたことと、運転区間を横浜からと短くすることによって乗車時間を約3時間に抑え、伊豆に近いイメージを持ってもらうためです。
「THE ROYAL EXPRESS」は週2回の予定で、運転を担当するのはJR東日本と伊豆急、車内サービスは東急が行います。料金は食事代や飲み物代を含んで2~3万円を予定しています。それでも料金で投資を回収することは不可能のようで、東急グループと伊豆地域のイメージアップを狙っているようです。
(追記)
「THE ROYAL EXPRESS」は2017年7月21日に運行を開始します。
「THE ROYAL EXPRESS」のプランは1泊2日の「クルーズプラン」と日帰りの食事つき乗車プランがあります。気になる値段は「クルーズプラン」が2人1室利用時で135000円から、食事つき乗車プランは25000円からとなっています。
食事つき乗車プランのうち、安いほうの「ゴールドクラス」は幼児でも利用できますが、「クルーズプラン」と「プラチナクラス」(食事つき乗車プランのうちの高いほう)は中学生以上でないと利用できません。
(参考:東急ホームぺージ http://www.tokyu.co.jp/file/161117-a442_1.pdf、http://www.tokyu.co.jp/file/170526-2.pdf、乗りものニュース http://trafficnews.jp/post/60142/、朝日新聞ホームぺージ http://www.asahi.com/and_travel/articles/SDI2016111726571.html、マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2017/07/15/174/)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 北陸新幹線金沢-敦賀間の特急料金(2023.09.24)
- JRグループ、乗継割引廃止(2023.09.23)
「JR東日本」カテゴリの記事
- 米坂線は鉄路で復旧するのか?(2023.09.18)
- 今別町、津軽線の部分廃止を容認(2023.09.14)
- 荷物だけを運ぶ新幹線(2023.08.24)
- 鶴見線にE131系(2023.08.12)
「関東・甲信越私鉄」カテゴリの記事
- 宇都宮ライトレール開業日の特別ダイヤ(2023.08.26)
- 銚子に行くのは南海の2200系(2023.08.18)
- わたらせ渓谷鉄道の駅併設温泉が休業していた(2023.08.27)
- 宇都宮ライトレール、始発は4時台(2023.07.28)
「東急」カテゴリの記事
- 東急でもクレジットカードのタッチ決済(2023.08.28)
- 東横線の「Qシート」は8月10日から(2023.08.04)
- 東急にもCBTC(2023.07.29)
- 相鉄・東急直通線、2023年度の目標をほぼ達成(2023.07.16)
- 東急新横浜線、相鉄新横浜線に乗る(1)(2023.05.27)
Comments