東武500系は「Revaty」
東武が2017年春にデビューさせる新型特急車両(東武では26年ぶり)、500系の車両愛称名と運転区間が発表されました。
まず車内愛称名について話をします。車内愛称名は「Revaty」。併結・分割機能を活かした多線区での運行を意味する「Variety」(文字の並び順を変え、「i」を抜くと、「Revaty」になります)と、東武を縦横無尽に運行するという自由度の高さを意味する「Liverty」を組み合わせた造語なのです。ロゴマークも頭文字の「R」をイメージしたものになっています。
驚くべきは、「Revaty」の運行区間。想像もできなかった運転パターンが用意されているのです。中・長距離区間特急としては、(1)特急「リバティけごん」(浅草-東武日光)、特急「リバティきぬ」(浅草-新藤原)、特急「リバティ会津」(浅草-会津田島): 下今市で列車を併結・分割し、浅草-下今市間を6両編成、下今市-東武日光・新藤原・会津田島間をそれぞれ3両編成で運転します(一部の特急「リバティけごん」は浅草-下今市間も3両編成で運転します)。 (2)特急「リバティけごん」、特急「リバティりょうもう」(浅草-館林間): 東武動物公園で列車を分割し、浅草-東武動物公園間を6両編成、東武動物公園-東武日光・館林間をそれぞれ3両編成で運転します。通勤時間帯における着席ニーズに応えるための近距離区間特急としては、(3)特急「スカイツリーライナー」: 浅草-春日部間を6両編成で運転します(一部、100系車両(「スペーシア」)で運転します)。 (4)特急「アーバンパークライナー」: 春日部で列車を分割し、浅草-春日部間を6両編成、春日部-大宮・野田市間をそれぞれ3両編成で運転します(一部は春日部-大宮間も6両編成で運転)。大宮-運河間を3両編成で運転するものもあります。ともかく、快速を含めてどういうダイヤになるかは興味がもたれるところです。「Revaty」は既存の特急の置き換えではなくて、純粋な増加となるようですから。ダイヤ等はまだ決まっていないので、長距離の「リバティ会津」の所要時間が短縮されるかどうかはわかりません。
なお、この「Revaty」の愛称決定を記念して、東武は11月3日から「新型特急リバティ愛称決定記念乗車券」を発売します。5000セット限定で、1000円で発売します。東武の主要駅等で発売します。
(追記1)
東武の話によれば、500系は運河以南、館林以北、宇都宮線を走ることはできますが、今のところその区間を走る特急の運行は考えていないようです。
(追記2)
「Revaty」には車内販売がありません。
(参考:東武ホームページ http://www.tobu.co.jp/file/pdf/28648073042d98f06de9de47a8ffb5c9/161027_2.pdf?date=20161027165848、http://www.tobu.co.jp/file/pdf/8a787261d12a3c562bb0620d817ade65/161027_1.pdf?date=20161027165842、http://railway.tobu.co.jp/special_express/vehicle/revaty/、マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2016/10/27/365/、福島民報ホームページ https://www.minpo.jp/news/detail/2016102835922、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2016/11/08/285066.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「北海道・東北私鉄」カテゴリの記事
- 三陸鉄道、夕方に増発の実証実験(2022.05.22)
- 福島交通、第4種踏切を原則廃止(2022.05.03)
- 阿武隈急行も地震で代行バス(2022.04.21)
- 貨物列車の重さは旅客列車の88倍(2022.03.08)
- 「DL大樹」が会津田島へ(2022.02.02)
「関東・甲信越私鉄」カテゴリの記事
- 東海、北陸、長野、滋賀の中小私鉄は廃止を考えず(2022.05.09)
- えちごトキめき鉄道、2025年4月に20%の値上げ(2022.05.08)
- えちごトキめき鉄道と北越急行、経営統合か?(2022.03.12)
- 「ぐんまワンデーパス」、軽井沢まで利用可能に(2022.03.21)
「東武」カテゴリの記事
- 東武野田線は5両編成に短縮(2022.05.06)
- N100系に6種類のシート(2022.04.26)
- 「ぐんまワンデーパス」、軽井沢まで利用可能に(2022.03.21)
- 地下鉄直通の通勤ライナーは不振?(2022.02.28)
- 「DL大樹」が会津田島へ(2022.02.02)
Comments