ダブル連結トラックを利用した実験
当然ながらトラック1台につき、1人のドライバーが要ります。物流を支えるトラックですが、深刻なドライバー不足で、高齢化も進行しています。50歳以上のドライバーが37%、40代を含めると約7割です。そういう少ない人数で多くの荷物を運ぶなら、トラックを大きくすればいいのです。
そこで国交省が22日からある実験を始めました。通常の大型トラック2台分の輸送が可能な、ダブル連結トラック(長さ21メートル、この長さが特車許可基準の緩和前の最大値です)を使ったもの。大型トラックの後ろに、トレーラーがついています。狭山市-豊田市間(1日2台)と太田市-鈴鹿市間(1日4台)の2つのルートで行います。主に圏央道、新東名を経由します。また、同じく22日からは新東名清水パーキングエリアにおいて、高速道路のサービスエリア等を活用した中継輸送実験も行います。太田市と鈴鹿市の双方を出発したトラックが、中間の清水パーキングエリア(上下集約型になっていて、上下線の移動が簡単にできます)で相手の運転してきたトラックに乗り換え、太田市や鈴鹿市に戻るのです。日帰りで戻ることができるので、ドライバーの負担が軽くなります。なお、清水パーキングエリアにはダブル連結トラックのための駐車位置が用意されていて、この実験に対応したものになっています。
しかし、長距離で需要がある区間の貨物輸送は、トラックではなくて列車で対応するものでしょう。それが本来やるべきことと思われます。
(参考:国交省ホームページ http://www.mlit.go.jp/common/001152839.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2016/11/21/285720.html、NHKホームぺージ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161123/k10010780961000.html)
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