環境省、奈良線の103系を「うるさい」と指摘
JR西日本は奈良線の安定輸送の確立を目的として、一部区間を複線化しようとしています。JR藤森-宇治間、新田-城陽間、山城多賀-玉水間を複線化する、奈良線第2期複線化事業です。
この複線化事業、10キロ以上の鉄道の設置または改良の工事であるため、環境影響評価法の対象となります。環境大臣は環境影響評価書について、国土交通大臣等からの照会に対して意見を述べることができます。1年近く前のことですが、2015年12月、環境大臣は、京都府で計画されているこの奈良線第2期複線化事業に係る環境影響評価書について、意見を提出しました。
その環境大臣意見ですが、列車走行に伴う騒音・振動について述べた項目があります。騒音を低減するためロングレール化(分岐器設置区間などロングレール化が困難なところについては、防音壁の設置を求めています)などを求めていますが、注目されるのは「103系車両からの代替による低騒音型機器搭載車両の導入推進」(環境省ホームページより)という記述。簡単に言えば、103系を「うるさい」と言っているのです。
つい最近までこの旧型の103系は、アーバンネットワークでたくさん走っていました。ただ、大阪環状線や阪和線に新車が入り(入る予定で)、ようやく103系は淘汰されつつあります。そして、今のところ置き換えのない大和路線、奈良線においても大阪環状線の201系、阪和線の205系が投入され、103系を追い出せるのかもしれません。
(参考:環境省ホームページ http://www.env.go.jp/press/101807.html)
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