「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」は2017年6月17日運行開始、そして「新たな長距離列車」をつくる?
JR西日本のつくる豪華寝台列車、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。その運行開始日が決まりました。
それは、2017年6月17日。これまで言われていた、2017年春より若干遅くなりました。予約開始は12月5日からで、旅行商品として2017年9月分までを発売します。コースは5種類、それぞれタイトルがついています。京都駅・大阪駅から下関駅までの「山陽コース」(下り)は「せとうちの歴史に触れる旅」、下関駅から大阪駅・京都駅までの「山陽コース」(上り)は「せとうちの美を愛でる旅」、大阪駅・京都駅から下関駅までの「山陰コース」(下り)は「文豪と維新の歴史をたどる旅」、下関駅から京都駅・大阪駅までの「山陰コース」(上り)は「神話と自然美に触れる旅」、そして2泊3日の「山陽・山陰コース」(京都駅・大阪駅→京都駅・新大阪駅)は「西日本の原風景を堪能する旅」です。駅を出て観光するときは、専用の「瑞風バス」が用意されます。「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」のデザインをした浦一也氏がこの「瑞風バス」のデザインの監修をします。運行会社は中国ジェイアールバスで、中国ジェイアールバスの38席のバスを「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」と同じ世界観でデザインしています。
そして、肝心の旅行代金(1人当たり)は客室タイプによって分けられます。2人利用の「ロイヤルツイン」、1人利用の「ロイヤルシングル」、2人利用の「ザ・スイート」の順に高くなります。1泊2日の「山陽コース」(下り)、「山陽コース」(上り)、「山陰コース」(下り)、「山陰コース」(上り)の場合は27~75万円(6~8月の数字、9月は3万円上がります)、2泊3日の「山陽・山陰コース」の場合は50~120万円(6~8月の数字、9月は5万円上がります)です。なお、「ロイヤルシングル」、「ザ・スイート」はエキストラベッドなどが使えるので、それぞれ2人、4人まで利用できます。この場合の値段は若干下がります。
ただ、他社の豪華寝台列車についても言えるのですが、高くてとても手が出るものではありません。どうしてもあまり興味がわかないのです。ところが、JR西日本は驚くニュースを用意していたのです。「新たな長距離列車」を開発するというのです。「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」とは違って、気軽に利用できるものにするようです。ようやく検討を始めた段階で、どこを走るか、どのルートを通るのかすら決まっていません。寝台車にするのか、食堂車があるのかも決まっていません。ただ、来島社長の話によれば、「サンライズ出雲」にある「ノビノビ座席」のようなカーペットにするという話もあるようです。具体的な話はこれからですが、期待は持てる話です。たぶん乗る機会はないであろう豪華すぎる列車ではなく、少し努力すれば乗ることができるような列車を楽しみにしたいところです。
(追記)
「瑞風バス」は1日目の立ち寄り観光地から最終日の立ち寄り観光地まで、「瑞風」と並行するかたちで走ります。バスにはトイレや給湯器、コーヒーサーバーが備えられ、座席にはコンセントがあります。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/11/page_9594.html、https://www.westjr.co.jp/press/article/2017/05/page_10444.html、東洋経済ONLINE http://toyokeizai.net/articles/-/147323、「鉄道ファン」2017年12月号 交友社、「鉄道ジャーナル」2018年1月号 鉄道ジャーナル社)
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