札幌市電、利用者増加したが赤字も増加
札幌市電がループ化されてから20日でちょうど1年が過ぎました。
札幌市交通局によれば、2015年12月から2016年12月18日までの間、1日当たりの平均乗車人員は23913人と、前年同期に比べて2240人増加しました。率にして10.3%です。以前に書いた記事同様、好調さを維持しています。札幌市は1日600人増加すると見込んでいましたので、それよりも大きく増えたことになります。利用者にアンケートをしても好評で、低床車の導入やサイドリザベーションの採用によって、車椅子での利用が増えました。2012年はたったの6件でしたが、2016年は11月末時点で228件に増えました。
しかしこれも以前に記事にしていますが、老朽化した車両の更新が必要となっているため、赤字が増加しているのです。2015年度の赤字額は1.17億円、それが2016年度には2.90億円になるようです。この赤字を埋めるため、2017年4月に運賃の値上げをします。値上げにより、2023年度までに黒字化したいと考えています。また、歩道沿いに軌道がある区間では線路上で駐停車したり、タクシーの乗り降りがあったりする事例が多発しています。違法駐車による遅れは18日現在で19件発生しています。駐車停車禁止の標識を増やすことも考えています。
札幌市はループ化の効果や運賃値上げの影響を検証し、市電の延伸を検討します。延伸先として候補に挙がっているのは、札幌駅、桑園、苗穂の3か所です。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/economy/20161221-OYT1T50041.html、北海道新聞ホームぺージ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/sapporo/1-0350372.html)
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