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片側1車線の高速道路にワイヤーロープ

 高速道路のうち片側1車線のものは全体の27%を占めます。大半の区間では道路の中央に10メートル間隔で高さ約1メートルのゴム製ポールがあるだけであり、車が対向車線にはみ出す事故が相次いでいます。2015年は334件も発生しました。以前にも書きましたが、死亡事故の発生率も高く、ほかの区間の約2倍です。

 片側1車線の高速道路を2車線にすれば安全性は高まりますが、そんな需要がないから1車線でつくられるのです。そもそも(国のお金を投じて)高速道路をつくるべきではなかったのかもしれませんが、今さら廃止することもできません。片側1車線のままで安全性の向上を図らないといけません。そこで国交省が考え出したのは、センターライン上に金属製のワイヤーロープを張るアイデアです。1本の直径が1.8センチのワイヤーロープを5本張り、3メートル間隔でポールを立てます。対向車線にはみ出そうとする車をはじき出し、たわむことで衝撃を吸収することができます。すでに2012年から道央道や磐越道で試行していましたが、それを大幅に拡大し、2017年春から道東道、道央道、秋田道、日沿道、磐越道、東海環状道、舞鶴若狭道、紀勢道、山陰道、浜田道、松山道、東九州道の一部区間約100キロで行い、効果を調べます。

(追記1)
 ただ、このワイヤーロープにも欠点があり、トンネルや橋には設置できません。杭の深さが2.6メートルあるため、トンネルの下の排水管や橋の骨格部分を傷つける危険性があるからです。

(追記2)
 2017年春から秋田道など12路線115キロにワイヤーロープを設置したところ、2018年3月末までの時点で飛び出し事故は1件、死亡事故はありませんでした。

 そこで国交省は今後5年ほどかけて、技術的に設置が難しい橋上等を除いて、ワイヤーロープを全国的に設置する方針を決めました。
(参考:朝日新聞12月27日朝刊 中部14版、朝日新聞2018年3月29日朝刊 中部14版、国交省ホームページ http://www.mlit.go.jp/common/001156369.pdf、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20180615/dde/041/040/034000c)

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