「四季島」に「13.5番線ホーム」、「カシオペア」北海道乗り入れは2017年2月まで
すでに2017年8月出発分まで完売となっている、「TRAIN SUITE 四季島」。「TRAIN SUITE 四季島」の旅は上野駅から始まります。しかも列車に乗る前から「TRAIN SUITE 四季島」の旅が始まります。JR東日本はその上野駅の整備を行いますが、その詳細が明らかになりました。
出発前及び到着後にくつろぐことができる場所として、上野駅13番線ホーム上にラウンジ「プロローグ四季島」を設置します。出発までの間、クルーやスタッフとも話をすることができます。到着後はここ「プロローグ四季島」でフェアウェルパーティを行います。「四季島スイート」や「デラックススイート」を利用する人には、専用のハイヤーが指定箇所まで出迎え、見送りも行います。「スイート」の人も追加料金でできます。上野駅正面玄関近くに専用のハイヤー乗降場所を設け、クルーやスタッフが出迎えます。上野駅まで車で来た人には、旅行中預かるバレーサービスもあります。乗降場所で車を預かり、帰ってきたときには時間に合わせて乗降場所に車を持ってきます。
「TRAIN SUITE 四季島」はかつて東北・北海道方面への寝台列車が発着していた13番線を使います。しかし、乗降は13番線と14番線の間につくられる「TRAIN SUITE 四季島」専用ホーム(通称は「新たな旅立ちの13.5番線ホーム」)から行います。かつて荷物車の荷物の積み下ろしに使っていた、幅3.2メートル、長さ120メートルのホームです。列車が13番線に入ってから、ラウンジの「プロローグ四季島」からクルーの案内により専用ホームに入り、5号車のラウンジカーにあるエントランスから「TRAIN SUITE 四季島」に乗車することになります。
話は変わりまして、E26系「カシオペア」車両を使用した臨時列車について。2017年1月、2月の運転計画が明らかになりました。2017年1月、2月は上野と札幌の往復運転です(2017年2月8日は冬の東北の魅力を訴求するキャンペーン「行くぜ、東北。SPECIAL 冬のごほうび」に合わせて、「カシオペア紀行 冬のごほうび号」として上野発盛岡行きを運転)。各旅行会社から、この区間の乗車を組み込んだ旅行商品として販売されます。ダイヤは下りが上野16:20発札幌翌11:15着、上りが札幌16:38発上野翌11:52着の予定です。運転日は下りが2017年1月1日と1月7日から2月25日までの土曜日、上りがその翌日です。
実は、2017年2月26日の札幌発上野行きの運転を以て、「カシオペア」車両の北海道内での運転は終了するのです。機関車をJR貨物から借りたりダイヤを調整したりする手間と2017年5月から「TRAIN SUITE 四季島」が運行開始することを考え合わせた結果のようです。もともとJR北海道への乗り入れは期間限定で、少々早くなった程度なのです。それ以降は、東日本エリアでのみの運行となります。2017年1月と2月の上野-札幌間の運転は、「カシオペア」の現役時代の走行を思い出させる、最後の機会なのです。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2016/20161208.pdf、http://www.jreast.co.jp/press/2016/20161209.pdf、朝日新聞ホームぺージ http://www.asahi.com/articles/ASJD65GFNJD6UTIL03V.html、http://www.asahi.com/articles/ASJD65D4PJD6UTIL03Q.html、北海道新聞ホームぺージ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0345858.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2016/12/06/286556.html)
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