2017年3月ダイヤ改正発表(2)(JR東日本等)
次はJR東日本を中心に。
東北新幹線東京-仙台間に「はやぶさ」が1往復増発されます。下りの「はやぶさ51号」は東京10:04発、上りの「はやぶさ58号」は仙台15:57発です。途中、上野と大宮に停まります。上越新幹線と北陸新幹線は運転時間帯のシフトを行います。夜間の「たにがわ」を見直し(越後湯沢20時台のものを廃止)、高崎などから利用しやすいよう、「Maxたにがわ412号」(越後湯沢16:01発)を追加します。金沢18時台と19時台の「かがやき」を1本にまとめ、「かがやき510号」(金沢15:55発)を追加します。平日朝の新潟7:58発長岡行臨時「とき490号」が廃止されます。前後の列車の運行間隔が狭くなったためです。
外国人利用者が多い「成田エクスプレス」については、新宿方面に発着するものを2往復増やし、10~18時台の新宿発着列車は約30分間隔となります。反対に、大船方面は一部見直しがあります。夕方を中心に3往復については、東京-成田空港間の3往復を6両編成から12両編成に増強します。君津行きの「さざなみ1号」は姉ヶ崎に追加停車します。
「スワローあかぎ」については、朝のラッシュ時前に1本増発します。熊谷6:06発の「スワローあかぎ2号」です。途中、赤羽、浦和、大宮、上尾、桶川、北本、鴻巣に停まります。反対に、夕方の新前橋17:34発の「あかぎ10号」は廃止されます。平日の「あかぎ」は全て「スワローあかぎ」になります。「草津」については2号を2時間ほど繰り下げ長野原草津口13:03発とするとともに、全列車の停車駅を減らします。赤羽、浦和、大宮、熊谷、高崎、新前橋、渋川、中之条のみにし、深谷、本庄、群馬原町、川原湯温泉を通過するようになります。
烏山線は直流蓄電池電車「ACCUM」(EV-E301系)を3編成追加投入し、烏山線のすべての列車が蓄電池車両になります(これで、首都圏からキハ40がいなくなることになります)。運行本数は変わりませんが、蓄電池車両に統一されたため、若干速くなっているようです。男鹿線にも交流蓄電池電車「ACCUM」(EV-E801系)を投入します(運転開始日は別途発表されます)。こちらは1日2往復だけで検査日等は従来のディーゼルカーが代走します。そのため、「ACCUM」が走っても速くはなりません。
平日深夜に新宿始発の特別快速がありましたが、これを東京始発に変更します。これまで通過していた、中野にも停まります。上野原と長坂はすべての特急が通過することになります。南武線は快速と各駅停車の接続駅を見直すことにより、休日の快速の所要時間が平均1~2分短縮されます。
千葉方面へは、東京18:42発京葉線経由西船橋行きを増発します。京葉線の車両で運転します。大きく変わるのが内房線。以前にも記事にした通り、特別快速が廃止され、日中の千葉発着の館山方面への列車が木更津発着になります。途中の君津で東京直通の快速と接続します。同一ホームで乗り換え可能です。久留里線では久留里-上総亀山間の始発、最終の見直しがあります。総武線直通の快速が東京-君津間に1往復増発します。君津9:52発なので、隙間を埋めるかたちの快速となります。東京や千葉へのお出かけにも使えそうです。
両毛線では朝に小山発桐生行きを1本増発するとともに、日中のパターンダイヤ化を進めます。高崎-伊勢崎間は約30分間隔、伊勢崎-小山間は約60分間隔となります。時刻表を見る限りは本数が減りそうです。また、上越線や吾妻線の一部列車は新前橋発着となります。新前橋では同一ホームで高崎発着の両毛線直通列車と接続します。
磐越西線の郡山-喜久田間には、新駅郡山富田が開業します。2017年4月1日に開業します。郡山富田では「Suica」等のICカードが使え(郡山富田では「Suica」の発売、払い戻し、再発行、チャージはできません)、郡山方面の「Suica」エリアとの間で「Suica定期券」が使えるようになります。郡山富田が開業する2017年4月1日からは先日復旧した常磐線駒ケ嶺-浜吉田間について新しいルートを基にした営業キロに変更されます。話を郡山富田に戻します。朝には、郡山-磐梯熱海間に1往復追加します。これまで4パターンあった郡山-会津若松間の快速列車のパターンが統一され、郡山富田、喜久田、磐梯熱海、猪苗代、磐梯町となります(一部は川桁-会津若松間各駅停車)。郡山-会津若松、喜多方間にE721系を投入し(一部列車を除きます)、ワンマン運転を開始します(一部列車を除きます)。
仙台空港アクセス線については、早朝、昼、夜間に1往復ずつ増発します。仙石東北ラインについては、朝の1往復が石巻あゆみ野に停車します。奥羽線では新庄-横手間の運転本数が見直されます。冬季に通過する赤岩については、通年列車が通過するようになります。実質的な廃駅状態になるのでしょうか? 北上線については小松川、平石、矢美津を通過する快速を6本設定し、速達化を図ります。新青森での接続を見直し、「はやぶさ10号」を利用して青森に行く場合の所要時間を14分短縮します。奥津軽いまべつから青森への通勤・通学がしやすくなります。青い森鉄道と直通する快速「しもきた」のうち1往復について、浅虫温泉-青森間が各駅停車になります。
最後の485系定期列車である新潟-糸魚川間の快速列車の運行を取りやめ、代わりにE129系2両編成の直江津発長岡行快速列車を休日に運転します。直江津8:27発長岡9:35着です。えちごトキめき鉄道においてもこれに接続する快速が用意されます(こちらは毎日運転)。糸魚川直通の快速が無くなることにより、交直流電車が不要になります。地元の要望で直通列車をつくりましたが、大した需要はなかったのでしょう。今回の改正ではE129系がさらに増え、新潟支社内の約8割の普通電車がE129系となります。信越線直江津-長岡間の列車のうち4往復がワンマンとなります。北越急行では普通列車2本を快速に置き換え、東京方面との速達化が図られます。
(追記1)
三陸鉄道も2017年3月4日にダイヤ改正を行います。北リアス線では2017年3月25日に開業する十府ヶ浦海岸開業に対応したダイヤにします。南リアス線では午後に1往復運転している臨時列車が、休日のみの運転から、花巻発釜石行き「SL銀河」の運転日のみの運転となります。
(追記2)
男鹿線で「ACCUM」の運行を開始する日が、ダイヤ改正と同じ2017年3月4日に決まりました。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2016/20161219.pdf、JR東日本八王子支社ホームぺージ https://www.jreast.co.jp/hachioji/20161216/20161216_info04.pdf、JR東日本千葉支社ホームぺージ http://www.jreast.co.jp/chiba/news/pdf/pre1612_daikai.pdf、JR東日本高崎支社ホームぺージ http://www.jreast.co.jp/takasaki/news/pdf/20161216_info.pdf、JR東日本仙台支社ホームぺージ http://jr-sendai.com/upload-images/2016/12/20161216.pdf、JR東日本盛岡支社ホームぺージ http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1481867916_1.pdf、JR東日本新潟支社ホームページ http://www.jrniigata.co.jp/Scripts/press/20161216daiyakaisei-1.pdf、JR東日本秋田支社ホームぺージ http://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20161216-6.pdf、http://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20170217-1.pdf、えちごトキめき鉄道ホームぺージ https://www.echigo-tokimeki.co.jp/userfiles/elfinder/information/161216_daiyakaisei.pdf、北越急行ホームぺージ http://www.hokuhoku.co.jp/press/20161216.pdf、下野新聞ホームぺージ http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20161217/2542924、マイナビニュース http://news.mynavi.jp/series/railwaynews/049/、三陸鉄道ホームぺージ http://www.sanrikutetsudou.com/?p=6552、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/64666/、「鉄道ジャーナル」2017年6月号 鉄道ジャーナル社)
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