「四国まんなか千年ものがたり」ダイヤ等発表、土讃線のトロッコ列車は高知へ
以前に記事にした、「四国まんなか千年ものがたり」についての続報です。
「四国まんなか千年ものがたり」は3両編成、座席数は57席です。内訳は1号車は22席、2号車は11席、3号車は24席です。1号車は1人用シートが6席、2人用シートが4席、4人用ボックスシートが12席あります。2号車はロングソファのシートが11席あります。3号車は1人用シートが6席、2人用シートが6席、4人用ボックスシートが12席あります。トイレは1号車に洋式トイレが2つ(うち1つは女性専用)、2号車に多目的用トイレが1つあります。
ダイヤは大歩危行きの「そらの郷紀行」が多度津10:21発、大歩危12:48着。多度津、善通寺、琴平で乗車し、大歩危で下車します。「しあわせの郷紀行」は大歩危14:20発、多度津17:16着。大歩危で乗車し、琴平、善通寺、多度津で下車します。多度津、大歩危の両駅ともに特急との接続が考えられたものとなっています。「そらの郷紀行」、「しあわせの郷紀行」ともに秘境駅である坪尻で停車し、ホームに降りることができます。大歩危や小歩危等絶景の箇所では、速度を落とします。土日を含めて週4日運転します。
「四国まんなか千年ものがたり」は全車グリーン車指定席の特急です。多度津-大歩危間の運賃・料金は3740円(子供は2510円)となります。事前に予約すれば(JR四国のほか、旅行会社等でも予約できるようです)、食事もできます。「そらの郷紀行」は、株式会社神椿(香川県琴平町)の「さぬきこだわり食材の洋風料理」(5500円)。神椿は金刀比羅宮が運営していて、資生堂パーラーがサービスや料理を提供しています。資生堂パーラーらしく、料理長が洋食の技法を凝らして、厳選した香川県の地元食材を使った食事を提供します。オードブル風4種と温かいメーン一皿で構成されます。「しあわせの郷紀行」は、日本料理味匠藤本(徳島県東みよし町)の「おとなの遊山箱」(4500円)。昔、徳島県の人々が山や野に出かける際に食材を詰めて持って行った遊山箱を使用し、地元食材にこだわった料理と地元の甘味を3段の遊山箱で提供します。食事の提供などを行うアテンダントは、車両のコンセプトである「和のたたずまい」を表現するため、制服に和柄を取り入れています。アテンダントには女性だけでなく、男性も乗車するため、男性用の制服もつくっています。
さて、これまで走っていた土讃線のトロッコ列車、「絶景!土讃線秘境トロッコ」はどうなるのでしょうか? ちゃんと次の仕事があるのです。「四国デスティネーションキャンペーン」(2017年4~6月)に合わせて、土佐くろしお鉄道で走ることになるのです。高知-安芸・奈半利間で走るのが、「太平洋パノラマトロッコ」、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線から見える雄大な太平洋の眺望をイメージした名称とのことです。運転日は2017年4月、5月の休日(計21日)。高知-奈半利間を1往復(安芸と伊尾木に停車します)、高知-安芸間を1往復(途中停車駅はありません)します。高知-安芸間は全車指定席で、520円の座席指定料金が要ります。トロッコ車両にはのいち-安芸間のみ乗車できます。安芸-奈半利間は全車自由席です。ちなみに、定員は59人です。
(参考:JR四国ホームページ http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2016%2009%2026%2002.pdf、http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2016%2011%2028%2001.pdf、http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2016%2012%2016%2006.pdf、日本経済新聞ホームぺージ http://www.nikkei.com/article/DGXLZO10038080Y6A121C1LA0000/)
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