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宇都宮のLRT、2016年度の着工先送りへ

 2016年11月の宇都宮市長選に勝ち、着工に向けての難関をクリアしたはずの宇都宮のLRT。

 これで着工に弾みがつき、予定通り2019年12月に開業できるかと言えば、そうではないのです。佐藤市長は2016年12月の宇都宮市議会で2016年度中の着工断念を表明したのです。

 前例のないまっさらのところからのLRT建設ですから、市民へのさらなる説明は必要かもしれません。ただ選挙では、主要公約として堂々とLRTの建設を掲げたのですから、LRTの建設について宇都宮市民は大筋で認めたことになります。細かい部分はともかく、LRTを白紙撤回することはそれこそ公約違反です。

 このまま着工、そして完成が遅れたら、次の選挙が来てしまいます。宇都宮のLRT事業は、交通面の課題を解決するための手段ではなく、すでに政局になってしまっています。市民団体に代表される反対派はLRTに反対するだけで、その課題を解決する方法を持ち合わせていません。LRTは郊外の工業団地への大量輸送手段になりますし、都心部は郊外から集まってくるバスで混雑します。LRTの代わりにBRTを整備するなら話は分かりますが、そんな改善策を出さない市民団体の話を聞く価値はありません。次の選挙の前に開業できるに越したことはありませんが、そうでなくてもある程度のところまでLRTをつくりあげておいたほうがよいでしょう。
(参考:東京新聞ホームぺージ http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201612/CK2016121302000181.html)

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