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首都圏の変わり種ホームドアと変化が予想される東武を見る(1)

 名古屋23:20発の「ムーンライトながら」に乗るため、今池から地下鉄に乗る。この時間帯に地下鉄に乗るのはあまりないが、意外とよく乗っている。栄からの混雑が激しい。仕事納めは28日だったのでスーツ姿の人は少なく、若い人が栄で遊んでいたのだろう。

 「ムーンライトながら」は3番線から発車する。「ムーンライトながら」の指定席券が発売される乗車日1か月前は平日のため、発売開始時間の10時に買うことができない。そこでJR西日本のインターネット予約、「e5489」を使ったのだが(事前に予約を受け付けている)、それも満席で予約することができなかった。こんなことは初めてだ。ただ、そこであきらめてはいけない。何度か駅で予約していたら、キャンセルした人がいたのだろうか、指定席券を取ることができたのだ。「ムーンライトながら」に乗る。空席が目立つが、検札に来た車掌の話によれば、満席とのこと。東京に近づくにつれ空席は減っていったが、それでも空席はところどころにある。不思議な話だが、困ったことに指定席券が520円と安いため、キャンセルをしなかったり、2席を買い占めたりする者がいるのだろう。とは言っても立っている人がいれば、そういう人に指定席券を売ることができる。定期列車のときには、本来はおかしいことだが、指定席券を持っていない客もたくさんいたのだ。立っている人がいないということは「ムーンライトながら」が臨時列車となって久しく、認知度が下がったからだろうか?

 横浜からひと駅だけ京浜東北線に乗り、東神奈川から横浜線に乗る。横浜線もE233系に置き換えられている。東神奈川を出たときは立っている人もいたが(とは言っても座席もそれほど混んではいない)、彼らは2、3駅で降りていき、ぽつりぽつりと客が座っているのみ。30分弱で町田に到着。ここ町田に来たのは、変わり種のホームドアを見るため。ホームでの安全確保のためにはホームドアの導入が最善の策だが、費用が高くなるのが欠点のひとつである(そのほか、同じ扉配置の車両しか走らないことも条件だが、町田の場合は臨時の特急を除けばその条件を満たしている)。そこで考え出されたのが「スマートホームドア」、扉ではなくバーでホームでの安全を確保するのである。扉ではないので、設置費は比較的安い。最終的には8両全体にかかるようにホームドアが設置されるが、今は最後尾の1両のみ。導入して間もないためか、まだ夜明け前なのにもかかわらず、係員が立っている。

 町田で次の列車のホームドアの開閉の様子を見た後、町田5:41発の東神奈川行きで折り返す。まだ真っ暗なのにホームには大きな荷物を持った人たちが並んでいる。列車にも多くの人が乗っていて、座ることができない。その理由は新横浜で明らかになる。帰省のためだろうか、新幹線に乗る客だったのだ。座席が埋まるほどの混み具合になり、私も座ることができる。また京浜東北線にひと駅だけ乗り、今度は横須賀線に乗り換える。ホームに上がると、列車が駅に入るところだった。

 そのまま終点の久里浜まで乗る。久里浜から浦賀までは京急バス。終着駅同士を結ぶ、乗りつぶしには欠かせないバスだ。JRの駅から出るのは1時間に1〜2本しかないが、すぐ隣の京急久里浜に行けば毎時4本ほどある。結構便利だ。横須賀線の列車が久里浜に着いたのは7:17、これに対して駅前のロータリーからバスが出るのは7:22。なかなかない、よい接続だ。バスが久里浜を出たときには3人しか乗っていなかったが、途中の停留所で一人二人と乗ってきて、浦賀に着くころには10人近くになった。バスはスムーズに走ったので、予定より1本早い列車(浦賀7:38発)に乗ることができた。この列車に乗って堀ノ内まで行く。堀ノ内−浦賀間は支線のようだが実は本線、三崎口に行くのが支線(久里浜線)なのだ。堀ノ内で乗り換えた列車(堀ノ内7:51発の特急)は京急久里浜止まり。ロングシートの1000形だが、走り出すときに音楽を奏でる。「ドレミファインバータ」と言われるものだが、まだあったとは驚きだ。すでに機器を更新して消えたと思っていたからだ。京急久里浜からは2100形。快特の扱いだが、各駅停車である。三崎口まで複線が続くと思っていたら、京急久里浜からは一部とはいえ単線の区間が出てきた。これも意外だった。

 変わり種のホームドアは三浦海岸にもある。京急は2扉車から4扉車まで様々なタイプの車両が走っている。こういうところに従来型のホームドアを置くことはできない。そこで考え出されたのが「どこでもドア」である。扉の数や位置が違っていても導入することができるように開発されたホームドアだ。しかし三浦海岸のホームドアは動いていなかった。せっかく三浦海岸まで来たのに残念だ。ここでもいったん降りて次の列車で終点の三崎口に着いたが、マグロで有名な三崎はここからバスに乗って行くところ。バスターミナルのほかにあるのはコンビニと開いているのかいないのかわからない小さなお土産屋ぐらい。駅にいても仕方がないのでここで折り返すことにする。駅にはロングシートの車両と転換クロスシートの車両があるが、ある程度の時間乗るので、次発の転換クロスシートにする。三崎口8:52発の快特泉岳寺行きだ。京急を横浜で降り、横須賀線(横浜9:49発の湘南新宿ライン逗子行き)で戸塚まで行き、そこから地下鉄に乗る。横浜市交通局ブルーラインは第三軌条なのだが快速運転を行っている。珍しいことだ。戸塚10:13発の快速で終点のあざみ野まで乗ったが、地下駅でもそれなりの速さで通過する。郊外のほうが混んでいて、都心のほうがむしろ空いていたのは意外だった。(続く)

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