« 大井川鐵道、準常備片道乗車券復活、そしてC12(164号機)復活へ | Main | 「TRAIN SUITE 四季島」には「東日本の旬」コースもある »

廃線跡を使った自動運転の実証実験

 全国各地で自動運転への動きがありますが、福井でもそのような動きがあります。

 自動運転の舞台となるのは、永平寺。かつて永平寺には鉄道がありました。旧京福電鉄永平寺線があったのですが、もともと利用者が少なかったのに加え、立て続けに起こった事故の影響で廃止されてしまいました。廃線跡は整備され、2014年にえちぜん鉄道永平寺口駅から門前まで全長6キロの「永平寺参ろーど」となりました。車社会でどうやって使うのか考えたくなる、単なる遊歩道です。これを整備して自動運転の実験用道路にするのです。国内で6キロもの長さの自動運転専用コースは例がなく、自動運転を行うことによる問題点を見つけやすいとして、自動運転の実用化を進めたい国も関心を示しているようです。新しいことを始めるには、実際に試してみるのが一番です。

 実証実験は2017年度から始めます。ゴルフ場にある電動カートほどの専用車両が走ります。電気で動きます。遊歩道に合わせて幅3メートルほどです。2~3人の乗客を乗せて、時速20キロほどで走ります。アクセル、ブレーキ、ハンドル操作などは車両に搭載されたAIが行いますが、緊急時に備えて係員が車両に乗り込みます。「永平寺参ろーど」には4~5か所の停留所を設け、車両待避所もつくります。1車線しかないためです。安全性などを確認したうえで住民などが乗車できるようにします。1日当たりの運行本数は未定です。総事業費は約1.2億円です。実証実験は2年間の予定ですが、それ以降も実験用道路は残し、専用車両での走行は維持する方針です。

 とここまで書いて、気になるのが並行する路線バス。永平寺口-永平寺間はもともと鉄道があったということもあって、今もバスが走っています。それとの調整は必要でしょう。
(参考:福井新聞ホームぺージ http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/114391.html)

| |

« 大井川鐵道、準常備片道乗車券復活、そしてC12(164号機)復活へ | Main | 「TRAIN SUITE 四季島」には「東日本の旬」コースもある »

鉄道」カテゴリの記事

東海・北陸私鉄」カテゴリの記事

バス」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 廃線跡を使った自動運転の実証実験:

« 大井川鐵道、準常備片道乗車券復活、そしてC12(164号機)復活へ | Main | 「TRAIN SUITE 四季島」には「東日本の旬」コースもある »