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JR北海道、日高線鵡川以遠の廃止を正式提示、DMV導入か?

 18日、西野JR北海道副社長は、浦河町内で行われた日高線沿線自治体協議会において、日高線鵡川-様似間(116キロ)を廃止して、バスに転換する方針を日高管内の7町長に伝えました。以前にも書いたとおり、JR北海道は日高線鵡川-様似間を廃止する方針をすでに沿線自治体に伝えていましたが、正式ではなかったのです。JR北海道は廃止する理由として、復旧費が多額で、鉄路を維持するために必要な地元負担に応じてくれなかったことなどを挙げています。廃止後に運行されるバスについては、現行よりも利便性を上げる方針です。

 さて地元はどうするかと言えば、被害が大きかった部分の復旧は放棄して、残っている線路を使ってDMVを走らせようとしているのです(被害が大きかった部分は並行する国道などを走ります)。100キロ以上の非常に長いDMVです。日高管内の7町はDMVなど代替交通機関のありかたを調査、研究する新しい組織を設置します。

 しかし、こんなに長いDMVを走らせる意味はあるのでしょうか? DMVは普通のバスよりキャパティは小さく、コストは高いです。阿佐海岸鉄道のように短距離の区間を観光目的にするならともかく、日常の足として使うのは難しいというのが難しいというのが現状の認識です。コストを下げるなら全区間をバスで走らせたほうがよく、鉄道を存続させたいのならJR北海道や国に甘えるのではなく復旧費から維持費まで地元が100%負担することを前提にして復旧させればよいでしょう。DMVは中途半端なのです。
(参考:北海道新聞ホームぺージ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0370102.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0370270.html)

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