北海道の観光列車は中古車両の改造で済ます?
ほかにはない魅力的な観光地がある北海道ですが、北海道の鉄道網のほとんどを持っているJR北海道には、魅力的な観光列車をつくる余裕はありません。
代わりに豪華観光列車をつくろうとしていたのは北海道。ところが、北海道が13日に発表したところによれば、豪華寝台列車は現実的ではないという判断がされたのです。中古のディーゼルカーにアイヌの文様を施すなどの北海道らしい外装や内装を施して、道北や道東などの短い区間で週末などに運行するのが現実的と考えています(将来的には新型車両を導入したり、運行距離を長くしたりすることも考えています)。道北や道東を選んだのは、線路の容量や観光需要を考慮してのことで、季節ごとにルートを変えるというアイデアもあります。
観光列車のルート案もあります。例として取り上げられているのが、旭川-富良野-滝川間。費用として初年度に2.2億円かかるとされていますが、定員80人の列車で、食事込みで1.5万円の料金で年間120回運行すると、年間3000万円の黒字になると試算されています。沿線9市町の経済効果は年間9000万円にもなります。列車の運行や保守はJR北海道が行いますが、車両はJR北海道以外が保有するようです。
面白い話ではないかもしれませんが、今のJR北海道の体力ではそれは無理です。妥当なところと言ってよいでしょう。もし豪華寝台列車が欲しければ、JR東日本の「TRAIN SUITE 四季島」を使えばよいのです。「TRAIN SUITE 四季島」には北海道に行くコースもあります。北海道に来ることはできるのですから、特別便と称して北海道内を周遊するコースをつくればいいだけです。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170214-00010001-doshin-hok、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20170214-OYTNT50016.html)
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