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京福、4月1日に運賃値上げだが定期は均一料金化

 京福(嵐電)は4月1日に運賃の値上げを行います。片道210円均一から220円均一に変わります(子供は110円のままです)。

 京福は従来から、老朽化した車両機器や台車の更新、ATSの増設等による運転保安度の向上、駅施設のバリアフリー化等による旅客サービスの向上、重軌条化や変電所の更新等保守作業の合理化など諸施設・設備の更新を進めてきました。近年では2016年4月の撮影所前駅の開設、3月25日には後述しますが西院駅で阪急京都線との接続改善、バリアフリー化を行います。今後もバリアフリー化(スロープの整備やかさ上げ等により、段差をなくします)や旅客サービス設備の改善、運転保安度向上等への投資を続けていくための値上げなのです。

 とは言っても、大人の運賃を値上げするだけではかなりの値上げとなってしまいます。そこで出てきたのが、定期の均一料金化。京福は均一料金ですが定期券はそうではなく、通勤定期(大人1か月)は5080~10640円、通学定期(大人1か月)は3360~7760円となっています。これを通勤定期は7500円、通学定期は4000円に均一化するのです。3キロまでは値上げとなる通勤定期はともかく、通学定期は1キロのみ値上げ、2キロは同額、3キロ以上はすべて値下げとなるので、ほとんどの人が同額あるいは値下げの恩恵を受けられます。運賃や通勤定期の値上げ率は5%弱ですが、通学定期は約18%の値下げとなっていて、合計では3%弱の値上げとなります。

 先ほども述べましたが、阪急西院駅での改札の新設及び嵐電西院駅の嵐山行きホームの移設を3月25日に行います。10時に供用を開始します(それまでは現ホームを使います)。これにより西院駅での乗り継ぎ利便性が向上するのですが(阪急梅田方面から嵐電嵐山方面への乗り換え所要時間が約5分から約2分になります)、合わせてダイヤ改正を行います。帷子ノ辻駅での乗り継ぎ改善、早朝や夜間の増便(平日は22時台まで10分間隔で運行し、嵐山本線の平日は4往復を増便します。休日は6時台が増え、1往復を増便します。北野線も22時台まで10分間隔で運転し、平日、休日とも6往復増えます)、朝ラッシュ時間帯の2両編成運行時間帯の延長が主な内容です。

(追記)
 嵐電の西院駅の1日当たりの利用客は約3000人ですが、このうち約9割は阪急への乗り換え客です。
(参考:京福ホームぺージ http://www.keifuku.co.jp/release/pdf/2017unkaininka.pdf、http://www.keifuku.co.jp/release/pdf/20170224_randen_dia.pdf、産経ニュース http://www.sankei.com/region/news/170409/rgn1704090019-n1.html)

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