石岡市、東京への通勤、通学者に特急料金を補助
常磐線沿線にある石岡市は、石岡駅から東京方面に通勤・通学する市民(高校生を除く18~45歳、大学生から子育て世代に相当します)を対象に、特急券代の半額補助を始めます。
このような補助を始めるのは、大学進学や就職をきっかけに転出する若い人が多いため。2015年の国勢調査によれば、15~64歳の生産年齢人口が5年前に比べて約4600人減っています。総人口における生産年齢人口の割合も62%から59%に減っています。市外に転出した若い人がそのまま戻ってこないのです。
補助の対象となるのは、特急用の回数券である「定期券用ウイークリー料金券(指定席)」。7日間有効で5往復分(10回)がセットで発売されています。品川、東京、上野-石岡間なら8140円しますが、約半額の4000円を補助します。1か月の補助額は4倍の16000円、1年間補助します(四半期ごとに石岡市が利用実績を確認したうえで、口座に振り込みます)。石岡市は80人分の補助費1536万円を用意し、石岡市の2017年度予算案に計上しています。
特急を使って石岡市内から通えば、どのようなメリットがあるのでしょうか? 石岡市は大学1年目にかかる費用を自宅通学とアパート暮らしとで比較しています。結果は、自宅から通ったほうが約114万円安いのです。特急に乗ればお金がかかりますが、時間の短縮になります。往復すると約1時間20分の短縮になるそうです。
ただ、何もせずに補助が受けられるわけではありません。補助を申請するときには、勤務先や通学先で石岡市のイベントや観光情報などを広めてもらい、石岡市の魅力発信への協力を求めています。インターネットでも宣伝してもらうようです。ほかから石岡市に転入してくれれば一番いいですが、そうでなくても観光などで来てもらいたいのでしょう。
(参考:茨城新聞ホームぺージ http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?yj=14882841359876、東京新聞ホームぺージ http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201702/CK2017022102000148.html)
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