青森-函館間、在来線時代より遅い列車が多数
新幹線が開業する前は在来線特急一本で行き来することのできた青森-函館間ですが、北海道新幹線の駅は青森、函館にはないので、それぞれ新青森、新函館北斗で乗り換える必要があります。2か所での乗り換えがあるので、新幹線が開業しても青函間の所要時間がほとんど短縮しない(実は後で述べるようにむしろ所要時間は伸びています)のは以前にも記事にした通りですが、3月4日のダイヤ改正でさらに状況は悪くなりました。
青森-函館間の平均所要時間を比較してみることにします。新幹線開業前は1時間55分でした。しかし、北海道新幹線開業後は逆に2時間4分に伸びました。今回の改正後も2時間4分のままです。3月4日のダイヤ改正の前後で比較すると、7本は現行より速くなりましたが、8本は遅くなりました。改正後の所要時間と新幹線開業前の平均所要時間と比べると、実に18本(全体の約7割)が新幹線開業前の平均所要時間より遅くなっていました。遅いのに値段だけは一人前以上にかかり、何のための新幹線かわかりません。
一番遅いのは、次のケースです。函館9:49発の「はこだてライナー」に乗り、新函館北斗で38分待って10:49発の「はやぶさ18号」に乗り、新青森で33分待って普通列車に乗り、青森に12:29に着くケースです。2時間40分もかかります。新幹線には1時間1分しか乗っていないのに、乗換駅で合計1時間11分も待たされるのです。新函館北斗での乗り換え時間に余裕がありすぎることが大きな原因なのでしょう。ちなみに、特急料金を払えば、函館10:05発の「スーパー北斗7号」に乗車することができます。所要時間が16分短縮します。
(参考:北海道新聞ホームぺージ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0374634.html)
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