京阪神-福岡間の「ムーンライト号」3月31日で休止へ、「博多・フジヤマExpress」季節運行へ
京阪神(京都、大阪、USJ、神戸)と福岡(北九州、福岡)とを結ぶ阪急観光バスと西日本鉄道の高速バス、「ムーンライト号」。1983年3月の中国道全線開通に合わせて誕生した、歴史のある高速バスです。起終点のエリアに拠点を置く事業者と組んでの共同運行、1人掛け3列シートの採用(これは1986年から)など、現在の夜行高速バスでは当たり前のことになっていることが、この「ムーンライト号」から始まったのです。一時はノンストップ便や、北九州や筑豊への便もありました。
ところが、この区間はLCCや旧ツアーバスとの競争が激しく、ここ10年ほどは厳しい状況だったようです。運行を維持するために三宮やUSJへの追加停車、京都への延長、運賃制度の変更などのいろいろな策を行ってきましたが、どうにもならなかったようで、3月31日の出発便の運行をもって休止することとなりました。
また、西鉄と富士急山梨バスが共同運行する「博多・フジヤマExpress」についても変化があります。2014年8月に運行を始めましたが、現時点で採算ラインに届いていないため、毎日運行するのは3月31日までで、4月1日からはゴールデンウィーク、夏の富士登山シーズン、年末年始、春休みのみの季節運行となります。余談ですが、この「博多・フジヤマExpress」、静岡県内は幅広く停車します。西部の東名浜松北にも停車します。河口湖駅行きは4:28着(降車のみ取り扱います)、博多バスターミナル行きは22:11発(乗車のみ取り扱います)です。
(参考:西鉄ホームぺージ http://www.nishitetsu.co.jp/release/2016/16_125.pdf、http://www.nishitetsu.co.jp/release/2016/16_124.pdf、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/65525/、@niftyニュース https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12203-65960/)
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Comments
LCCのライバルは新幹線よりむしろ高速バスだとの見方は、最初に目にした時に「梅原淳」と付いていたので「そういう妄想もかますんやな」くらいに思っていました。しかしムーンライト号がここ10年ほど苦境に立っていたとなると、新幹線と戦っていたらLCCに後ろから針で刺され続けた、としか即断できません。
正直、鹿児島から関西への夜行バスが全滅したのを(かなり後で)知った時より衝撃が大きいです。
Posted by: 日置りん | 2017.03.05 05:58 AM
日置りんさん、おはようございます。
* 正直、鹿児島から関西への夜行バスが全滅したのを
夜行高速バスの老舗ともいえる存在ですから、休止になるのは衝撃です。
Posted by: たべちゃん | 2017.03.05 06:42 AM