« SL「大樹」は1日3往復、東武ワールドスクウェアは7月22日に開業 | Main | 京阪神-福岡間の「ムーンライト号」3月31日で休止へ、「博多・フジヤマExpress」季節運行へ »

小海線にもATACS

 JR東日本が開発を進めている無線式列車制御システム、ATACS。仙石線ですでに導入していて、埼京線でも導入する予定です。そのATACSですが、地方交通線向けのものが開発され、導入されるようです。

 その路線とは、小海線。2019年を目途に導入するようです。小海線は現在、運転士が手動でスイッチを操作して信号を変えています(JR東日本エリアでは、五能線や大船渡線も該当します)。それが無線による通信に変わるのです。鉄道には多くの軌道回路がありますが、ATACSではそれが要りません。地上設備を大幅に減らしながら、自動で列車の制御ができるのです。列車が正面衝突しないように制御し(交換設備のある場所しか無線通信ができないようです)、緊急時には折り返し運転がしやすくなります。将来的には、ほかの地方交通線にも導入することを考えているようです。

 小海線ではATACSの導入に合わせて、自動で速度を調整するATS-Pも導入します。本来なら地上に設備が必要ですが、先ほども述べたようにATACSを導入しますので、それも要りません。勾配がきつい区間もある小海線ではATS-Pによる速度調整で安全性が向上するようです。

(追記1)
 小海線へのATACS導入は2020年4月20日の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期となりました。

(追記2)
 小海線へのATACS導入日が2020年10月12日に決まりました。
(参考:日刊工業新聞ホームぺージ https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00418902、JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2019/20200310_ho01.pdf、https://www.jreast.co.jp/press/2020/20200915_ho01.pdf、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2020/04/15/333631.html)

| |

« SL「大樹」は1日3往復、東武ワールドスクウェアは7月22日に開業 | Main | 京阪神-福岡間の「ムーンライト号」3月31日で休止へ、「博多・フジヤマExpress」季節運行へ »

鉄道」カテゴリの記事

JR東日本」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 小海線にもATACS:

« SL「大樹」は1日3往復、東武ワールドスクウェアは7月22日に開業 | Main | 京阪神-福岡間の「ムーンライト号」3月31日で休止へ、「博多・フジヤマExpress」季節運行へ »