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若桜まで高速バスで行くと半額

 大阪と鳥取を結ぶ日本交通の高速バス。約50年前からの歴史あるバスです。もともと国道29号線を通る若桜経由がメインでしたが、高速道路の整備された智頭経由がメインとなり、3年前には1日3往復から2往復に減りました。所要時間、運行の安定性から考えると智頭経由のほうが優れていて、わざわざ若桜経由を残す必要はありません。

 これでは若桜から大阪に直通する便がなくなってしまいます。そこでこの大阪とを結ぶ便の活性化と観光客誘致の一環として、大阪-若桜間の運賃を3200円から1600円に値下げしています。値下げ分は若桜町が負担します。1100万円の財源は「ふるさと納税」などを使います。

 この値下げで利用者は大きく増えました。値下げをした2016年4月29日から12月末までの利用者は約5400人、前年度(1年間)の約1300人を大きく上回りました。学生を中心として大きく増えたのです。もともとこの値下げは3月までの予定でしたが、2017年度も継続する予定です。しかし、若桜町にお金が落ちたわけではありません。若桜でバスを降りたら、すぐに本来の目的地の鳥取市へ鉄道やバスで向かいます。さすがに若桜町も2017年度から、町内の飲食店や土産物店を記した割引クーポン付きの地図をバスの利用者に配ります。バス乗車券を購入したときに訪問目的を訪ねるアンケートを行います。
(参考:「鉄道ジャーナル」2016年9月号 鉄道ジャーナル社、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/tottori/news/20170301-OYTNT50088.html)

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