日豊線大分-鹿児島間を高速化?
大分以南の日豊線の最高速度は、ところどころでかなり低いところがあります。改良工事の終わった大分-佐伯間と延岡-宮崎間は時速110キロとそれなりの数字ですが、佐伯-延岡間は時速85キロ、宮崎-鹿児島中央間は85~100キロと低い数字にとどまっています。そのため、大分-宮崎間、宮崎-鹿児島中央間の平均速度は時速60キロ台に留まり、特急と言えども遅いです。
鉄道の抜本的な改良で一番良いのは新幹線をつくることですが、大分以南は需要が少なくて、フル規格新幹線は厳しいでしょう。そこで宮崎県が考えているのが、在来線の高速化。かなり昔のデータですが、宮崎県は1999~2000年度に、宮崎-鹿児島間の高速化について調査をしています。そのときは52億円の投資で14分短縮するというデータを得ていますが、その後にできた九州新幹線や、線路改良技術の向上を加味して、改めて調査を行うようです。大分-鹿児島中央間333キロについて、路盤強化やカーブのカント改良、あるいは部分複線化などで、どれだけの費用をかけてどれだけの所要時間短縮が図れるかを調査します。2017年度中に行い、事業費は2000万円です。
(参考:「鉄道ファン」2017年5月号 交友社、宮崎日日新聞ホームぺージ http://www.the-miyanichi.co.jp/kennai/_24416.html)
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Comments
大分以南は需要が少ないといっても,特急が1時間に1本程度は走っているので,新幹線がまったく成り立たないとまでは言い切れず,しかし,大分以北よりは需要が少なく,新幹線が必須とまではいえない...
宮崎の鉄道は高速化の必要性が高く,本来は新幹線がほしいでしょうから,難しいところです.
大分-宮崎-鹿児島中央は完全な複線フル規格は難しいとしても,コスト削減のため単線のフル規格で建設することも考えていいかもしれません.
Posted by: 84axgd86dm70 | 2017.04.27 10:24 AM
84axgd86dm70さん、こんばんは。
* 大分以南は需要が少ないといっても,特急が1時間に
大分以南も特急の本数はそれなりにあるのですが、新幹線をつくるだけの需要があるかと言えば厳しいところです。
ですから、宮崎-鹿児島中央間に絞って、在来線の高速化を考えたほうがよさそうです。
Posted by: たべちゃん | 2017.04.27 10:16 PM