福井鉄道200形、車庫に1年以上置きっぱなしだった
福井鉄道のかつての看板車両と言えば、200形。1960年から1962年にかけて3編成6両がつくられ、大型の車体を活かして多くの人を運んできました。ラッシュ時に威力を発揮したそうです。
ところが、2013年から「FUKURAM」が導入されました。これなどに伴い、3編成のうち2編成が引退し、1962年に製造された203号のみが残っています。
しかしその203号、1年以上も北府駅の車庫で停まったままです。2016年2月から休車扱いとなっていて、2016年7月には全般検査の有効期限が切れています。本線を走行させるには全般検査を受けなければなりません。もっとも、村田福井鉄道社長の話によれば、200形に全般検査を受けさせることはしないようです。200形が老朽化しているため、全般検査を通すためには多額の費用がかかり、しかも200形は高床構造のため乗り降りが不便であるからです。本線上でのお別れイベントを開けないまま事実上引退してしまったのです。
今後、200形は保存されるようです。越前市には「北府駅鉄道ミュージアム整備事業」を行っていて、その中で200形を保存展示するのです。しかし、それが行われるのは2020~2021年度とかなりの先です。そして肝心の203号は1年以上の間、北府駅構内で雨ざらしになっていて、腐食している危険性もあります。本線での再走行は無理でしょうが、保存するならそれなりの対策をしておかなければならないでしょう。
(参考:福井新聞ホームぺージ http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/railway/119151.html)
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