近鉄、橿原市内に新駅設置で八木西口廃止か?
近鉄橿原線で橿原神宮前に向かうとき、大和八木を出てすぐ、駅に停まります。大和八木から400メートルほどしか離れていないその駅の名は八木西口といいますが、廃止の話が出ているようです。
決して利用者が少ないわけではありません。1日の利用者は約5000人もいるのです。橿原市役所本庁舎まで徒歩2~3分、県立医科大学病院付属病院、県立畝傍高校、国の重要伝統的建造物群保存地区の今井町に近く、利用者は結構いるのです。ところで、そもそもなぜそんな近いところに駅があるのかと言えば、実は先に駅ができたのは八木西口です。先に橿原線ができて八木西口が設置され、その後大阪線ができたときに大和八木ができたのです。
それでは、なぜ廃止の話が出ているのでしょうか? 八木西口の南800メートルのところ、近鉄橿原線が国道の陸橋と交差するあたりに新駅設置の計画があるからです。橿原市は新駅周辺に商業・福祉・文化ゾーンなどの設置を考えていて、県立医科大学を2021年までに現在地の西約1キロのところに移し、そこまでの市道の整備も考えています。それに基づいて新駅をつくると、1キロ余りのところに3つも駅があることになるため、近鉄は八木西口の廃止を求めています。
奈良県、橿原市、近鉄の3者は八木西口の存廃について協議を続けていますが、1年以上協議しているのに、話がまとまっていません。まだまだ話は続くといわれていますが、駅の運営経費を橿原市が出したり、急行の通過を容認したりすれば八木西口が存続するという話もあるようです。
(追記)
2021年のことですが、奈良県、橿原市、近鉄の3者は、新駅を設置した場合、八木西口を廃止することで合意しました。
(参考:産経ニュース http://www.sankei.com/region/news/170105/rgn1701050015-n1.html、奈良新聞ホームページ https://www.nara-np.co.jp/news/20210316091551.html)
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