北陸新幹線敦賀駅は乗り換え時間約5分
北陸新幹線の次の開業区間は金沢-敦賀間。2023年春開業予定です。
しかし、次の終点の敦賀に用のある人は少なく、大半の人は乗り換えに使う駅です。北陸新幹線と関西方面などへの在来線特急のスムーズな乗り換えができることが望まれます。一番いいのはフリーゲージトレインによる直通ですが、九州での実験が難航しているため、前に進んでいません。敦賀にあった軌間変換装置もいつの間にかなくなっていたのです。次善の策としては、新幹線ホームに在来線が乗り入れることですが、新幹線と在来線の高低差が20メートルもあります(以前よりは若干低くなったようですが)。新幹線が福井寄りのところで国道8号線のバイパスをまたぐためです。新幹線ホームへのスロープをつくると大掛かりなものになってしまいます。
そこで「サンダーバード」、「しらさぎ」などの在来線特急を新幹線ホームの真下に乗り入れされることにしました(2面4線の構造になるようです)。エレベータで移動することもでき、シミュレーションを行った範囲では、在来線特急が下に乗り入れたら5分で乗り換えることができます。通常のように在来線特急を現行のホームから発着させた場合に比べて6分の時間短縮が図られるようになったのです。ただ、新幹線と(特急以外の)在来線の間の距離は200メートルもあります。「動く歩道」でスピードアップを図ります。
北陸新幹線が開業しても在来線特急を引き続き福井まで走らせることを求める声があります。新幹線ホームの真下に乗り入れた在来線特急用の線路を再び北陸線に接続すればいいのですが、それなりの工事になります。期待は薄いでしょう。また、敦賀止まりにすれば交直流電車にする必要はなく、「サンダーバード」等も「こうのとり」や「くろしお」などと同じように、直流で対応できるのです。福井まで延長するとややこしくなるだけなのです。
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Comments
特急用の新ホームも新聞のイメージ図を見る限り,2面4線になるようで,敦賀開業時点では1時間に2本の大阪行き「サンダーバード」と2時間に1本の「しらさぎ」(米原発着の「しらさぎ」は敦賀開業時点で廃止と予想しています)が接続するため,設備的にも妥当なところで,現在の在来線ホームも必要でしょう.
しかし,新大阪延伸後は接続する特急が2時間に1本の「しらさぎ」のみになり,特急用ホームを大きく持て余してしまうことになりそうです.
そのため,新大阪延伸後は新しい特急用ホームに在来線もすべて移転し,現在の在来線ホームは廃止とするのが望ましいと思います.現在のホームは3面ありますが,「サンダーバード」が新幹線に移れば2面でも十分になるでしょう.
Posted by: 84axgd86dm70 | 2017.05.30 11:38 AM
84axgd86dm70さん、こんばんは。
* しかし,新大阪延伸後は接続する特急が2時間に1本の
確かに敦賀の特急ホームは持てあますことになりますが、「しらさぎ」の敦賀での接続は半永久的なものであり、北陸新幹線が全線開業したとしても乗り換えに手間がかかる現行ホームに移すのは難しいのかもしれません。
Posted by: たべちゃん | 2017.05.30 10:31 PM
乗り換えに手間がかかる現行ホームに移すのは
ですから,効率的にするためにも,持て余す特急用ホームに「しらさぎ」以外の在来線列車も入れて,新幹線駅から遠く乗り換えの利便性に問題のある現行ホームの方を廃止にすればいいでしょう.
そして,現行ホームの跡地開発をやればいいでしょう.
Posted by: 84axgd86dm70 | 2017.05.30 11:27 PM
84axgd86dm70さん、おはようございます。
* ですから,効率的にするためにも
敦賀にはホーム以外にもいろいろな設備がありますので、もし本気で新幹線高架下に移設するとすれば、線路の付け替えを含む大掛かりな工事となります。
Posted by: たべちゃん | 2017.05.31 06:16 AM