北陸の宿泊客、65%も敦賀開業を知らない
北陸新幹線の次の開業区間は金沢-敦賀間。終点の敦賀ではフリーゲージトレインは採用されないようなので、敦賀に用事があってもなくても乗り換えることになります。
ところで、北陸新幹線の次の開業区間が金沢-敦賀間であることはどれぐらい知られているのでしょうか? 実はすでに調査が行われています。敦賀市がJTB中部福井支店に委託して、2016年8~9月に、北陸新幹線富山、新高岡、金沢駅周辺に宿泊した人を対象にアンケートを行っていたのです。3か所の合計で約310人から回答を得ました。
それによれば、約76%が敦賀を訪れたことがなく、約65%が敦賀まで開業することを知らなかったようです。地域別にみると、金沢の数字が特に悪く、敦賀を訪れたことのない人は95%、敦賀まで開業することを知らない人は75%もいました。富山や新高岡に比べて数字が悪いのはなぜでしょうか? 敦賀で知っていることを挙げさせても、何も思い浮かばないようで、一番多いのは原発の29人。観光地に至ってはもっと低く、133人の関東からの客で回答があったのはたった1人だけでした。気比神宮を挙げています。
2年前の金沢に比べると、どうしても敦賀の知名度は劣ります。しかも北陸新幹線が敦賀まで開業しても、東京-敦賀間は東海道新幹線経由のほうが速いのです。東京からだけの視点で言えば、北陸新幹線のほうが速いのは福井までで(リニアが開業するとリニアを経由するほうが速いかもしれませんが、乗り換えが3つもあるので、直通の北陸新幹線のほうが好まれるでしょう)、少なくとも福井-敦賀間は関西との所要時間短縮以外には意味のない新幹線です。北陸新幹線が敦賀まで開業すると、北陸-関西間の所要時間は確かに短縮しますが、乗り換えの手間が増えます。30年後などと悠長なことは言わずに、一刻も早く北陸新幹線を新大阪まで全線開業させるのが望ましいです。
(参考:福井新聞ホームぺージ http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/super_expless/119698.html)
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