タクシーなら高速道路一部区間で無料
阪神高速やNEXCO西日本の高速道路の一部は、6月3日から料金制度が変わり、これまで均一料金だったところ距離に応じた料金になりました。しかし、その6月3日から高速道路を走っても無料になる車が出たのです。
それはタクシー。近畿道、阪和道(松原ジャンクション-岸和田本線間)、西名阪道、第二京阪(京田辺本線-門真ジャンクション間、下りのみ)において、タクシーの通行料が無料になるのです。1日約3000台がこの恩恵を受けると推測されています。
なぜタクシーは無料なのでしょうか? 別にタクシーを優遇したいわけではありません。ETCのシステム改修が間に合わず、無料にせざるを得なかったのです。タクシーの通行料は乗客が払います。タクシーにもETCが搭載されていますので、割引を受けることがありますが、実際いくらになるかははっきりわからず(利用区間の料金の上限しかわかりません)、後日の請求のときに明らかになります。これでは乗客との間でトラブルになるとタクシー協会から反発を受け、乗客を乗せたタクシーに限り、システムを改修するまでの間、無料にすることにしたのです。システムの改修には2018年6月までの1年ほどかかり、その間減収となる約3億円はNEXCO西日本が負担します。
しかし、すでにそのようなシステムの改修を行った高速道路もあります。阪神高速がそれで、出口で実際に支払うべき料金を表示することができるため、タクシーも高速料金を支払い、乗客に負担させることができます。NEXCO西日本も3月にシステムの不備を認識しましたが、間に合わなかったようです。タクシーの運転士、乗客にとってはありがたい話かもしれませんが、お粗末な話です。
(参考:日本経済新聞ホームぺージ http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC31H35_R30C17A5AC8Z00/、朝日新聞ホームぺージ http://www.asahi.com/articles/ASK505416K50PTIL020.html)
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