沖縄都市モノレール、8月に増発&値上げ
沖縄都市モノレールは8月1日にダイヤ改正を行います。
現在のダイヤは平日と休日の2種類ですが、今回のダイヤ改正で4種類に分けられます。月~木、金、土、日祝の4種類です。いずれの日も増便が行われ、現行ダイヤでは平日が235本、休日が203本のところ、月~木は247本(+12本)、金は267本(+32本)、土は237本(+34本)、日祝は217本(+14本)となります。運行間隔は月~木が朝4.5分(現行5分)、夕6分(現行7分)、金が朝4.5分(現行5分)、昼8分(現行10分)、夕6分(現行7分)、土は朝8分(現行10分)、昼8分(現行10分)、夕8分(現行10分)、日祝が朝8分(現行10分)、夕9分(現行10分)です。かつてと同様、金曜日に手厚いダイヤです。
このように増発すると、コストがかかります。沖縄都市モノレールの2016年度決算は観光客数の増加で売り上げが増え(売上高に当たる営業収益は前期比7.6%増の35.9億円、過去最高の数字です)、かつ開業以来の時の経過により減価償却費が減少したため、純損益は2.2億円の黒字となりました。単年度黒字は開業以来初めてのことです。とはいえ、まだ55.9億円の債務超過状態であり、油断はできないのです。かかるコストをどこかで埋めないといけません。
そこで沖縄都市モノレールが考えたのが、企画乗車券の値上げと、「OKICA」のポイント付与率の縮小(65歳以上や、日曜の利用を除いてポイント付与率は減ります)。観光客に影響を及ぼす企画乗車券についてみると、1日乗車券は700円から800円に、2日乗車券は1200円から1400円になります。110円の「おとなりきっぷ」は150円です。
(追記)
増発によって必要となる車両数は増えますが、それはてだこ浦西への延伸に伴い増備を計画していたものを前倒しで投入して賄います。
(参考:沖縄都市モノレールホームページ http://www.yui-rail.co.jp/info/file/5880.pdf、琉球新報ホームぺージ http://ryukyushimpo.jp/news/entry-503421.html、「鉄道ジャーナル」2017年10月号 鉄道ジャーナル社)
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