只見線会津川口-只見間、上下分離で復旧に合意
只見線会津川口-只見間は、2011年の大雨以来、不通の状態が続いていました。
しかしその只見線ですが、3月31日に福島県知事から要望書を受け、その後福島県と交渉を続けてきました。そしてついに6月19日、福島県と協議がまとまり、基本合意書を締結することになりました。その内容とはどういうものでしょうか?
只見線は、鉄道で復旧することにします。代行バスは復旧まで運行を続けます。復旧時期は正式には決まっていませんが、2021年度を目標としています。復旧工事はJR東日本が行いますが、福島県(会津17市町村を含みます、以下同じ)が2/3、JR東日本が1/3の割合で負担します。復旧させた区間は営業運転再開までに福島県に無償で譲渡されます(福島県は第三種鉄道事業者、JR東日本は第二種鉄道事業者となります)。JR東日本は自社の車両を用いて、使用料(ただし、会津川口-只見間の収支が赤字にならないように調整されます)を払って走らせることになります。被災前と同じ1日3往復走らせることを考えています。営業運転後の鉄道施設等の維持管理は、福島県が行います。
正直言って、1日3往復のローカル列車しか通らない路線を鉄路で復旧させるというのは無駄なような気もします。ただ、国のお金を当てにせず、過半数を地元のお金で賄うというのは評価できる点でしょう。北海道もローカル線を残したければ、地元がお金を出さないといけないのです。
(追記1)
只見線の復旧工事は2018年5月から準備工事を始めます。2018年6月からは橋梁工事等も行います。起工式は2018年6月15日、第7只見川橋りょう付近にある、金山町営大塩運動場サブグラウンドで行う予定です。
(追記2)
改正鉄道軌道整備法の成立により、只見線の復旧工事の負担割合は、国、福島県など地元自治体、JR東日本が1/3ずつということになりました。
(参考:JR東日本ホームぺージ http://www.jreast.co.jp/press/2017/20170619.pdf、JR東日本仙台支社ホームぺージ http://jr-sendai.com/upload-images/2018/05/20180516.pdf、福島民報ホームぺージ http://www.minpo.jp/news/detail/2017061842550、朝日新聞ホームぺージ https://digital.asahi.com/articles/ASL6H44Z0L6HUGTB00G.html?rm=351)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- ハピラインふくい、2025年3月のダイヤ改正で武生-敦賀間増便か?(2024.10.14)
「JR東日本」カテゴリの記事
- 新金貨物線の旅客化はバスで対応?(2024.10.12)
- 山田線、並行するバスと共同経営へ(2024.10.11)
- 秋田港クルーズ列車、廃止か?(2024.09.30)
- 米坂線でイベントをしたが、バスの利用者は増えず(2024.09.29)
- 上越新幹線で自動運転(2024.09.23)
Comments