JR貨物に新型ディーゼル機関車
JR貨物は、非電化区間の貨物列車牽引、貨物駅構内での入換作業の両方に使うため、DE10及びDE11(DE11は、DE10をベースに入換用として開発されたもの)を保有していますが、分割民営化から30年が経過し、国鉄時代のディーゼル機関車は老朽化しています。以前にも簡単に書きましたが、JR貨物は新しいディーゼル機関車、DD200をつくることになりました(HD300は入換専用で、本線では使えません)。DF200と同じ、電気式です(DE10は液体式)。蓄電池を搭載すると重量が増えるため、HD300のようなハイブリッド式は採用しませんでした。
幹線用のディーゼル機関車はDF200がありますが、DF200はローカル線には使えません。DD200は、DE10相当の走行性能を有し(最高速度は時速110キロです。ちなみに、DE10は時速85キロでした)、DE10より1軸少ない4軸しかないものの(3軸台車は特殊な構造のため、つくりにくいそうです)、1割ほど軽くすることによって、軸重を低く抑えています。これまでDE10しか走ることのできなかった路線にも対応しています。また、本線運転、入換作業の両方に対応できるように、車体の中ほどに横向きに運転台を配置し(DE10などと同じように凸型の機関車です)、入換作業等において誘導を行う操車担当が作業しやすいよう、車端にデッキスペースを設けました。
DD200は現在、試作車1両の製作を進めています。6月下旬に出場予定です。
(追記1)
小規模貨物駅の下関には、HD300の代わりにDB500という液体式ディーゼル機関車が入換用として働いています(2017年3月4日運用開始)。2軸の入換動車をベースにしていますが、鉄道車両扱いとなっています。
(追記2)
DB500ですが、2021年、西大分にも配備されることになりました。その後、延岡にも配備されています。
(参考:JR貨物ホームぺージ http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/2017-06-15-02.pdf、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2017/06/16/296189.html、https://response.jp/article/2017/07/05/297040.html、「鉄道ファン」2017年8月号 交友社、railf.jp https://railf.jp/news/2021/09/14/190000.html、https://railf.jp/news/2021/10/13/180000.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 夜行「ひのとり」、大阪発も登場(2025.04.23)
- 「3・3・SUNフリーきっぷ」で南海へ(2025.04.22)
- 大阪・関西万博に行ってきました(2025.04.21)
- 東京メトロ有楽町線延伸区間と東武伊勢崎線、直通運転へ(2025.04.18)
「JR貨物」カテゴリの記事
- EF81形300番台等、定期運用を終える(2025.03.18)
- 函館線を貨物専用にしても要員が約200人必要(2025.02.19)
- 2025年3月ダイヤ改正発表(7)(JR四国、JR貨物)(2024.12.18)
- 新金貨物線の旅客化はバスで対応?(2024.10.12)
Comments