阿蘇山ロープウェー、ロープを撤去していた
阿蘇山ロープウェーは1958年開業の伝統あるもの。しかし、阿蘇中岳の噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられたため、地震前の2014年8月から運休を続けています。運休期間は3年近くに及び、過去最長です。
2016年4月の熊本地震では駅舎に亀裂が入るなどの被害が出ましたが、噴火警戒レベルが1(活火山であることに留意)に下がった後は再開できるように、入山の許可を得てロープの点検やゴンドラの清掃作業を行っていました。
しかし、2016年10月の噴火で状況は変わりました。火口に近い火口西駅は噴石で天井に穴ができ、駅の中に収納していたゴンドラ1台が破損しました。ロープウェーのロープは切れませんでしたが、支柱4本の一部が損壊し、ロープは使えなくなりました。2月には噴火警戒レベルが1に下がりましたが、火山灰の撤去や噴火で破損した火山ガス検知器の復旧が進んでいないため、火口への立ち入り規制は続いています。
そしてついに4月のことですが、運営会社の九州産交ツーリズムは、ロープウェーのロープを撤去しました。阿蘇山西駅に近い阿蘇山上広場駅舎内の施設は営業していますが、ロープウェーが運休している状況では、観光客に与える印象は違うでしょう。ただ、相手が自然現象だけに、再開を強行することはできません。
(参考:熊本日日新聞ホームぺージ https://this.kiji.is/235946822736299511?c=80488020680492539)
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