名古屋市交通局の一日乗車券、「敬老パス」、ガイドウェイバスの動き
名古屋市交通局の話題をいくつか。いずれも6月21日の名古屋市議会本会議で出た話です。
名古屋市交通局には1日乗車券がありますが、そのうちの地下鉄に乗り放題の1日乗車券(740円)について、有効期限を東京メトロのように、使用開始時から24時間に変えることを検討することを明らかにしました。2020年の東京オリンピックまでに実施することを目指しています。現行だと夕方に1日乗車券を買っても終電までしか使えませんが、24時間有効だと、翌日の午前中もそのまま使えます。名古屋に遊びに来た観光客にはうれしいサービスです。
65歳以上の名古屋市民だと大変お得なのが「敬老パス」。年1回1000~5000円というわずかな負担金で市営地下鉄や市営バスが乗り放題となります。そして高齢者でこのところ問題になっているのが、高齢ドライバーが起こす事故の問題。運転免許を取るにはそれなりの練習が必要ですが、その後の更新は非常に簡単で、技量が落ちていてもなかなか返納してくれません。そこで名古屋市交通局は自主返納を促進させるため、自主返納をした人は1回だけ負担金をなしにすることを考えています。確かに自主返納を促すには有効な策でしょうが、低所得者や障害者でない限り、運転免許証の自主返納をしないと「敬老パス」を与えないというのも一つの策かもしれません。
最後に紹介するのが、バスの自動運転の話。バスの運転士不足は深刻な問題で、事業者の頭の痛いところです。とは言っても、研究はいろいろ行われているものの、歩行者もほかの車も通る一般道でバスの自動運転を行う技術はまだ確立していません。しかし名古屋市にはバスしか通らない道があります。正確には鉄道の一種ですが、ガイドウェイバスの大曽根-小幡緑地間です。ここで2018年度にバスの自動運転の実験を行います。バスに特別な装置を取り付け、自動で加速や減速を行います。安全性やバス停を定時に発着できるかどうかを検証します。実験の具体的な内容や時期、費用の負担(国の補助金があるのでしょうか?)についてはこれから決めます。
(参考:朝日新聞6月22日朝刊 中部14版)
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