京阪中之島線は九条へ?
京阪の中之島線は2008年に開業しましたが、行き止まりの路線のため、低迷しています。この現状を打破するため、延長案が出されています。中之島から西九条を経て、新桜島(仮称、桜島の北側)に行くのです。中之島から新桜島まで、6.7キロあります。これに新たな案が出ました。
それは、西九条や新桜島に行くのではなく、九条に行くという案。大阪市営地下鉄中央線と阪神なんば線が交わるところです。もともと西九条を経由させるのは、西九条で関空(JR西日本)や神戸(阪神)に接続させることができるからでした。しかし、5月になにわ筋線の事業計画が発表され、神戸方面はともかく、関空方面へのアクセスを考える必要がなくなりました。なにわ筋線なら、中之島で接続するのです。そこで建設費を約3500億円(新桜島まで)から約1000億円に削減することのできる、九条への案が出てきたのです。九条までなら、建設するのは2キロと短いからです。京阪は新桜島への案、九条への案を比較して2018年初めにはどちらかに決めます。国交省、大阪府、大阪市とも調整し、2025~2030年ごろに開業させる予定です。なお、京阪としては、大阪市営地下鉄中央線との相互乗り入れを希望していますが、給電方式、電圧に違いがあり、またどうやって高架の地下鉄に接続するかなどの問題があります。九条に伸ばすだけならともかく、地下鉄と直通するのは難しいでしょう。
余談ですが、2025年に万博が行われる予定の夢洲への鉄道構想はほかにもあります。大阪市営地下鉄中央線は2024年に延伸することができ、整備費用は約540億円です。桜島線の延伸は約1700億円です。これを考えれば、早くできて安上がりな中央線の延伸がよさそうです。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170727-OYT1T50024.html、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20170727/k00/00m/020/186000c)
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