イギリスで開発された、詰め込みできる座席
イギリスでは通勤列車の混雑が激化しているようです。混雑率は200%近くにもなっています。そのイギリスで、多くの乗客を詰め込むための座席が開発されています。
2016年10月に発表されたのは2種類のシート。そのうちのひとつは、2人掛けの座席が同一方向に並ぶ、「ホライゾン」です。シートの間隔は狭く、座面が高くなっていて、座るというより立ちながらお尻を置く程度の座席です。足の位置は前の人のお尻の下になります。2人掛けの座席ですが、横同士の肩がぶつからないように、前後に少しずれています。通常の2人掛けの座席に比べて30%ほど収容力が増えます。
もうひとつは、「アイランド・ベイ」。ボックスシートタイプです。空いているときは通常の4人掛けのボックスシートで、窓側のテーブルも使えます。ところがピーク時にはボックスシートの座席を跳ね上げてお尻を置く程度の座席になり、テーブルも跳ね上げて5席目とすることができます。4人掛けが5人掛けになるのです。通常のボックスシートに比べて15~20%収容力が増えます。
正直言って、こんな努力をしなくてもロングシートにしたり、座席を減らしたりすればいいように思えるのですが、窮屈とはいえ座席を詰め込むのは、通勤列車でも立つのを嫌うからなのでしょうか?
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/70901/、産経ニュース http://www.sankei.com/wired/news/170508/wir1705080002-n1.html)
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