東京メトロ、都営との乗り継ぎ運賃値下げへ、全駅ホームドア設置へ
東京には東京メトロと都営地下鉄という、2つの地下鉄があります。この2つの地下鉄を乗り継ぐと、当然ながら初乗り運賃が2回かかることになります。
同じ都市にある2つの地下鉄を経営統合させるという話はありますが、東京メトロ自体は都営地下鉄に累積債務があることを理由に、統合には否定的です。逆に国が53.42%、東京都が46.58%を保有する(数字は2016年3月時点)東京メトロの上場については、国と同じく上場には賛成しています(東京都はサービス向上を優先させるため、東京メトロの上場には消極的です)。
ただ、いろいろな事情があるとはいえ、同じ都市に地下鉄が2つもあり、運賃が別々なのはわかりにくいです。そこで社長に就任したばかりの山村東京メトロ社長は、東京メトロ、都営地下鉄の運賃の通算化を検討することを明らかにしました。料金の通算化とは、乗客が東京メトロと都営地下鉄を乗り継いだ場合、どちらかの会社の運賃に合わせることです。通算化すれば当然ながら乗り継いだ場合の運賃は下がりますが、東京メトロや都営地下鉄は減収となります。運賃の高い都営地下鉄に合わせるようですが、それでもどうやって減収分を埋め合わせるかも課題となり、2020年という目標に間に合わせることができるかはわかりません。
話は変わりまして、ホームドア。通勤列車主体の東京メトロではホームドアの設置が進んでいますが(2017年度末で55%の98駅に設置予定)、全駅に設置されることが決まりました。計画が未定であった東西線も2025年度までに設置されることが決まったためです。2024年度までに1日10万人以上が利用する駅の整備を完了させ、2025年度までに全駅の整備を完了させます。
(参考:東京メトロホームぺージ http://www.tokyometro.jp/news/2017/188981.html、日本経済新聞ホームぺージ http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ29HG7_Z20C17A6000000/)
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